ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週のあぐりずむWEEKENDは、秋田県立金足農業高等学校3年の菊田颯人(きくた・はやと)さん、大石一博(おおいし・かずひろ)先生にお話を伺いました。

菊田さんは、「昆虫食の未来」で毎日農業記録賞特別賞を受賞されました。
食品流通課では、農業や地域に関わる問題について、調査・研究を通して問題解決に取り組む授業を行っています。

2018年の報告によると、全世界8億2000万人、つまり9人に1人が食糧難という状況です。
紛争や異常気象などの影響であったり、先進国に食糧が集中しているなどの問題があります。
そこで注目されつつあるのが、昆虫食。

日本の食料自給率が低下しつつある中、輸入が困難になった時に、食糧難になるのは日本なのではないか?そういう背景を改善するために、昆虫食が課題解決に繋がるかも知れないのです。

そこで今回、「昆虫食の未来」というテーマで学習をまとめた菊田さん。
夏休みに「農業」をテーマにした課題が出され、インパクトがあるテーマにしたいと思ったそう。
最初は食糧不足に注目し、実際にどのように問題解決をしようかと考えた時にTV番組の罰ゲームで昆虫を食べている芸人さんをみて、これだ!と思ったんだとか。

もともとは虫が苦手…という菊田さん。
幼稚園の頃、園舎の裏の草むらでイナゴを捕って来て、先生が佃煮にしてくれたものを食べるという行事があり、昆虫食の経験はありました。
実際に、コオロギを粉末にした物を混ぜ込んで、ピザ、餃子、うどん、ラー油などの調味料を製造しました。

牛は1kgあたり10kgのエサを必要とする一方で、コオロギ1kgは1.7kgのエサで済むこと。
繁殖能力が高く安定して養殖できる、温室効果ガスを出さない、養殖面積も狭くて済む。
そういったメリットの多い昆虫食。
今後、私達の食生活により身近なものとなっていくのかもしれません。

菊田さん、大石先生、ありがとうございました!