ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今週は、宮城県・仙台市で都市農業に取り組む「トータスファーム」の相原美穂(あいはら・みほ)さんにお話を伺いました。

相原さんの栽培は露地野菜がメイン。
ブロッコリー、レタス、枝豆、とうもろこし、曲がりネギなど種類は様々です。

相原さんは10代続く農家の長女として生まれました。
ご両親はハウス栽培で、きゅうりやトマトを栽培していました。
今、お父様とは別経営。震災後に畑を借り、栽培を行っています。
スーパーマーケットのバイヤーに作ってほしい野菜を聞いて、栽培し始めた品目もあります。

今の畑がある新浜(しんはま)では、もともと先輩農家が農業を営んでいました。
しかし、震災で機材なども流されてしまった農家が多く、もう1度最初から農業を行う人がいなくなってしまいました。それを機に、この新浜で農業を始めた相原さん。

そんな相原さん、元々はセリ人でした。
3.11発生時は、佐賀県の苺を担当していたそう。
上司が亘理町(わたりちょう)の苺を担当していて、仙台の苺の98パーセント以上流されてしまった現状を目のあたりに。
亘理町の苺生産者が復興に向かっていく中で、自分に出来る事は何かを考えた相原さん。
「もっと生産者側に寄って、農家の魅力を伝えたい!」その思いが、生産者になったきっかけです。
その後、「人間力を学びたい!」と日本農業経営大学校に入学。勉強を始めました。

相原さんが目指す都市農業。
「仙台は、生産地と消費地が近いが、それが当たり前すぎて、その価値が伝わってない。自分が都市農業を発信していくことで、農業の魅力を知ってもらい、多くの人に「食」と「農」に関心を持ってもらいたい。」と話してくださいました。

相原さん、貴重なお話をありがとうございました。