「イバラ ハイスクールデニム」で岡山の未来を担う高校生
18/08/03
岡山県井原市にお邪魔しました。
井原市は、日本で初めてデニム生地の生産が始まった“国産デニム発祥の地”。
駅前にはこんな風景が広がります。
そんな井原市にある、岡山県立井原高校がおこなっているのが、綿花を栽培して、デニム製品に加工するという取り組みです。
名前は「イバラハイスクールデニム」。
綿花を栽培〜収穫するのは園芸科の生徒さん。
そして、デニム製品に加工するのは家政科の生徒さん。
両学科が協力することで、この取り組みが実現しています。
今回の西日本豪雨により、浸水の被害を受けた綿花の畑も見せて頂きながら、学校に伺って、皆さんの思いを取材しました。
山あいにある休耕田を活用した畑には1000株以上の苗が植えられていましたが、豪雨によって一帯が膝の高さにまで浸水。
小さな苗は流されてしまい、残った苗も泥や土で茶色くなってしまいました。
それまで、毎週、畑に行って苗の世話をしていた園芸科の生徒さんは、水が引いたあとの畑の姿を目の当たりにして、ショックを受けたといいます。
災害後は、残った苗の生育調査からスタート。
取材時、苗の地面に近い部分はまだ泥がついた状態でしたが、それでも花を咲かせようとたくましく上を向く綿花の苗と、それを見守る生徒さんたちの姿が印象的でした。
井原地域における綿栽培の歴史は、江戸時代にさかのぼります。
その後、昭和に入り、アメリカで人気のジーンズに井原の繊維産業が着目。
日本で初めてデニム生地の生産が始まり、井原デニムが確立しました。
最盛期に比べ、綿工場が減っている現状を受けて、市が、地元企業や学校などが一体となってデニムの町を盛り上げるプロジェクトを開始。
井原高校では、生徒さんたちに井原デニムの良さを見直してもらうべく、学校のカリキュラムのひとつに、この取り組みを導入したんだそうです。
※井原デニムの歴史を語る、園芸科・青江先生。
井原高校で栽培している綿は、農薬や化学肥料を、除草剤などを使わない“オーガニックコットン”です。
園芸科の生徒さんたちにお話を伺いました。
「雑草取りが大変ですが、農薬を使わないので、アレルギーが出にくい医療用の綿製品が作れるのが魅力です。
それを自分たちの手で作っているのを誇りに思っています。」
「実になり、収穫するまでの成長を見るのが楽しみです。
今回の西日本豪雨災害で収穫量が減ってきているので、すぐに対応できる栽培技術で収穫量をあげたいです。」
そんな園芸科の皆さんが栽培した綿を使って、デニム製品を作る家政科の生徒さんは、どんなことを思っているのでしょうか?
「お互いの学科を知り、交流を深めることができるのが良いと思います。
一生懸命育てた綿が、立派なデニム生地になることを誇りに思っています。」
「私たちが製作した製品を、地域の人に喜んで買って頂いていることにやりがいを感じています。
地域の取り組みとして、市内の小学1年生に井原デニムで作ったトートバックをプレゼントしていますが、もっといろんな取り組みに参加していきたいです。」
地元・井原の綿製品の会社に就職して、井原デニムを世界に広めたい、、、
自分のデザインした可愛いデニム服を、同じ世代の人に着てほしい、、、
皆さん、それぞれに将来の夢は膨らみます。
最後に、園芸科と家政科、ひとつのチームとしての思いを伺いました。
「私たちの夢は、自分たちが作ったものを一人でも多くの人に全国に発信することです。」
地域の産業を若い力で盛り上げたい、そんな心意気を感じさせてもらった一日でした。
皆さん、これからも夢に向かって頑張って下さいね!
★プレゼントのお知らせ
今週の「あぐりずむ」でお届けした、岡山の生産者さんの愛情がたっぷりとつまった「桃とマスカット」。こちらをセットにして、5名の方にプレゼントします。
(応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!)
井原市は、日本で初めてデニム生地の生産が始まった“国産デニム発祥の地”。
駅前にはこんな風景が広がります。
そんな井原市にある、岡山県立井原高校がおこなっているのが、綿花を栽培して、デニム製品に加工するという取り組みです。
名前は「イバラハイスクールデニム」。
綿花を栽培〜収穫するのは園芸科の生徒さん。
そして、デニム製品に加工するのは家政科の生徒さん。
両学科が協力することで、この取り組みが実現しています。
今回の西日本豪雨により、浸水の被害を受けた綿花の畑も見せて頂きながら、学校に伺って、皆さんの思いを取材しました。
山あいにある休耕田を活用した畑には1000株以上の苗が植えられていましたが、豪雨によって一帯が膝の高さにまで浸水。
小さな苗は流されてしまい、残った苗も泥や土で茶色くなってしまいました。
それまで、毎週、畑に行って苗の世話をしていた園芸科の生徒さんは、水が引いたあとの畑の姿を目の当たりにして、ショックを受けたといいます。
災害後は、残った苗の生育調査からスタート。
取材時、苗の地面に近い部分はまだ泥がついた状態でしたが、それでも花を咲かせようとたくましく上を向く綿花の苗と、それを見守る生徒さんたちの姿が印象的でした。
井原地域における綿栽培の歴史は、江戸時代にさかのぼります。
その後、昭和に入り、アメリカで人気のジーンズに井原の繊維産業が着目。
日本で初めてデニム生地の生産が始まり、井原デニムが確立しました。
最盛期に比べ、綿工場が減っている現状を受けて、市が、地元企業や学校などが一体となってデニムの町を盛り上げるプロジェクトを開始。
井原高校では、生徒さんたちに井原デニムの良さを見直してもらうべく、学校のカリキュラムのひとつに、この取り組みを導入したんだそうです。
※井原デニムの歴史を語る、園芸科・青江先生。
井原高校で栽培している綿は、農薬や化学肥料を、除草剤などを使わない“オーガニックコットン”です。
園芸科の生徒さんたちにお話を伺いました。
「雑草取りが大変ですが、農薬を使わないので、アレルギーが出にくい医療用の綿製品が作れるのが魅力です。
それを自分たちの手で作っているのを誇りに思っています。」
「実になり、収穫するまでの成長を見るのが楽しみです。
今回の西日本豪雨災害で収穫量が減ってきているので、すぐに対応できる栽培技術で収穫量をあげたいです。」
そんな園芸科の皆さんが栽培した綿を使って、デニム製品を作る家政科の生徒さんは、どんなことを思っているのでしょうか?
「お互いの学科を知り、交流を深めることができるのが良いと思います。
一生懸命育てた綿が、立派なデニム生地になることを誇りに思っています。」
「私たちが製作した製品を、地域の人に喜んで買って頂いていることにやりがいを感じています。
地域の取り組みとして、市内の小学1年生に井原デニムで作ったトートバックをプレゼントしていますが、もっといろんな取り組みに参加していきたいです。」
地元・井原の綿製品の会社に就職して、井原デニムを世界に広めたい、、、
自分のデザインした可愛いデニム服を、同じ世代の人に着てほしい、、、
皆さん、それぞれに将来の夢は膨らみます。
最後に、園芸科と家政科、ひとつのチームとしての思いを伺いました。
「私たちの夢は、自分たちが作ったものを一人でも多くの人に全国に発信することです。」
地域の産業を若い力で盛り上げたい、そんな心意気を感じさせてもらった一日でした。
皆さん、これからも夢に向かって頑張って下さいね!
★プレゼントのお知らせ
今週の「あぐりずむ」でお届けした、岡山の生産者さんの愛情がたっぷりとつまった「桃とマスカット」。こちらをセットにして、5名の方にプレゼントします。
(応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!)