2017.11.24 Fri
チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」リポート第二弾
田中みな実のフランス・リポート第二弾。前回に引き続き、本場パリで開催されたチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ・パリ」をご紹介します。2018年1月、東京でも第16回「サロン・デュ・ショコラ2018」の開催が予定されています。
世界60カ国から500を超える有名ショコラ店。
日本のビッグサイトのような会場に、世界60カ国から500を超える有名ショコラ店が集結しています。行きたかったシャポンも出店! シャポンはパッケージがかわいいから、お土産に最適です!
かわいい!!!!
主催者から招待された『明治 ザ・チョコレート』ブース。
例えば、混み合っているバーゲン会場は人々が殺伐としているのが普通ですが、サロン・デュ・ショコラでは甘いチョコレートを扱っているせいか、混み合っていてもみんなが幸せそう! みんなが笑顔!
そんな中、ひと際目立つ大きなスペースでブースを展開していたのが、日本の『明治 ザ・チョコレート』。同じ日本人として誇らしい! 話を伺ったのは『明治』のカカオクリエーター・宇都宮洋之さんです。
田中「ブースが賑わっていますね!」
宇都宮洋之「去年の三倍の広さのブースです」
田中「これまでの実績が認められたのでしょうか?」
宇都宮「昨年のサロン・デュ・ショコラ東京で同じブースを展開したところ、『ぜひ、フランスに持ってきてください』と、主催者から招待されたんです」
カカオは、ラグビーボールみたいな形。
『明治 ザ・チョコレート』のブースは、カカオ豆からチョコレートを作る工程を見せるということで評価された部分もあるとか。なんと、生のカカオも置いてありました。
田中「生のカカオは、小さなラグビーボールみたいな形ですね。中身は……、ゆでピーナッツのよう(笑) 産地はどこですか?」
宇都宮「コートジボワールです。ここフランスと関係のある国から持ってきました」
田中「大きさは、男性の手のひらサイズくらいですね」
宇都宮「田中さんの顔より大きいカカオもありますよ!」
田中「酸味のあるライチのようなこの香りから、チョコレートができるとは想像できないですね」
宇都宮「この白い果肉が付いてるということが、チョコレートになるためには大事なんです」
田中「フランスの人もチョコレートを作る工程を初めて見るのか、興味津々のようですね。たくさんの人が集まっています」
宇都宮「『チョコレートって、こうやってできるのよ』って、お母さんがお子さんに説明したり」
田中「『これがチョコレートなわけないよ』って顔をしてますね、子どもが(笑)」
Bean to Bar から Farm to Barへ | meiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート)
嗜好品として大人が楽しめるものにしたい。
これからのワクワク、教えてください。
宇都宮「チョコレートは、子どものおやつみたいになっていますが、嗜好品として大人が楽しめるものにしたいです。それから、日本人にもっとチョコレートをもっと食べていただきたい。今、一人当たりの年間消費量は2kgぐらい。5kgになるとフランス人と同じくらい。日本もそのくらいになればいいと思っています」
田中「目指すはドイツの11kgですね!(笑)」
宇都宮「そこまで行けばいいですね!」
『サロン・デュ・ショコラ2018』東京会場
新宿NSビル 地階=イベントホール(東京都庁舎隣り)
・エムアイカード会員特別招待日
1月20日(土)〜21日(日)(2日間)
午前10時〜午後8時
・一般会期
1月22日(月)〜28日(日)(7日間)
各日午前10時〜午後8時
※入場チケットをご購入いただく必要がございますのでご注意ください
詳細はサロンデュショコラ公式HPにて
www.salon-du-chocolat.jp
放送でご紹介できなかったお話
〈チョコレートができるまで〉
宇都宮「まず、カカオ豆を焙煎します。高温にしたり低温にしたり。焼いて風味を出したり。あるいは、あんまり焼かずにカカオが持ってる香りを大事にするなど、豆の産地によっていろんな焼き方があります。出来上がった物を石臼みたいな物ですり潰すと、自動的にペーストになります。ゴマが、すりこぎとすり鉢でペースト状になるのと同じです」
田中「だんだんチョコレートらしくなってきますね。もう甘い香りがしますが……カカオだけではこの香りは出ないですよね?」
宇都宮「カカオ豆の種類によって、甘い香りになるんです」
田中「えっ、もう甘いチョコレートの香りなのに、まだ砂糖を加えていないんですか!? ちなみに、砂糖はどのくらい入れるんですか?」
宇都宮「メキシコのホワイトカカオの場合は、カカオが70%、砂糖が30%の割合です。世界的にチョコレートにはサトウキビを使っていますが、『明治 ザ・チョコレート』では日本の砂糖にこだわって、すべてのカカオに『砂糖大根』を使っています」
田中「砂糖大根!? パッケージには書いてないですよね? そこまでこだわっているなら、書いた方がいいですよ!」
宇都宮「やっぱり書いた方がいいですか?(笑) 黒糖を使った展開も考えています」
田中「カカオと黒糖は合いそう! 食べてみたいです!」
〈明治 ザ・チョコレート メキシコホワイトカカオ〉
田中「……あっ! ホワイトカカオを使用した『明治 ザ・チョコレート メキシコホワイトカカオ』がある! ホワイトカカオって、かなり希少なものなんですよね。去年、もう無いって言われましたが……」
宇都宮「フランス向けに、もう一回新しく作りました。『サロン・デュ・ショコラ2018』東京会場向けに、もう一回作る予定です」
田中「安心しました。東京のみなさんにもチャンスが! 『明治 ザ・チョコレート メキシコホワイトカカオ』、ぜひ食べてほしいです。幻のチョコレートですからね。カカオ度数が高いのに、ミルクチョコレートみたいな色というのがポイントです!」
meiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート)
www.meiji.co.jp/
〈本日のオンエア曲〉
j'croque la vie / Sofia Essaidi
La Femme chocolat / Olivia Ruiz
〈次回、12/1(金)17時からの放送は?〉
新木場に新しくオープンしたコンプレックス・スペース「カシカ(CASICA)」をご紹介します。「生きた時間と空間を可視化する」がコンセプトだそうですが、いったいどんなスペースなのでしょうか? お楽しみに!
小宮山「……完全に、興奮しているお客さんじゃないですか!(笑)」
田中「冷静ではいられなかった!(笑) パリでは今年23回目。日本のサロン・デュ・ショコラは16回目(2018年1月開催予定)なので、6〜7回しか行っていない私なんてまだまだ新参者。見たことのないチョコレートに対する興奮があるんです」
小宮山「チョコレートで、そんなに興奮できるの?(笑)」
田中「パリでは日本にないショコラトリー(チョコレート専門店)もたくさんあるから、興奮せずにはいられません! サロン・デュ・ショコラはただのお祭りではなく、毎年テーマ決まっています。今年は『ショコラティエとパティシエが新たな冒険家だとしたら?』。ワクワクするテーマでしょ!」