2017.11.10 Fri
普通の野菜よりもおいしい? 植物工場は無農薬。LEAFRU
今回は、青山に新しくオープンした八百屋さん「LEAFRU」をご紹介! 東京大学と共同研究開発の植物工場で生産した野菜を販売してるお店です。
プランツラボラトリー 代表・湯川敦之さんに小宮山雄飛さんが話を伺いました。
植物工場の野菜は完全に無農薬な点が売りです。
小宮山「野菜の入ったショーケースが通常の八百屋さんのようではなく、近代的ですね」
湯川「植物工場内の照明で作った完全無農薬の野菜を売っています」
小宮山「屋内! ハウス栽培みたいな感じですか? 建物の中?」
湯川「ハウスの中で光を完全にシャットアウトして、LEDで栽培しています。東京大学の西東京市キャンパスです」
小宮山「夜もずっと煌々と……?」
湯川「夜はお休みです。植物も寝たいです(笑)」
小宮山「野菜の特徴は?」
湯川「外ですと農薬を使いますが、植物工場の野菜は完全に無農薬な点が売りです。土が無く完全に水耕栽培。スポンジに種を植えて下に溶液を流して育てています。豆苗やカイワレ大根など、スポンジが付いた野菜と同じです」
小宮山「レタスはけっこう大きしい重たいですけど、カイワレ大根のような感じでできるんですか?」
湯川「水菜やからし菜などの葉菜類であれば、水耕栽培で育てやすいです」
ドレッシングは北海道産のニンジンと、青森産のリンゴ。
味がとても気になる植物工場のサラダ。さっそくいただきました。
シェフ「ドレッシングは北海道産のニンジンと、青森産のリンゴを使っています」
小宮山「ドレッシングもおいしいけど、野菜が瑞々しい! これが太陽光を一切浴びず、LEDだけで育った野菜とは……」
安心安全な野菜を世界中に提供したいです。
田中「これからのワクワク、教えてください!」
湯川「安心安全な野菜を世界中に提供したいです。食料の安定化へ貢献していければ。9月にオープンしたばかりのベジタブルショップ、ご興味がありましたらLEAFRU。お立ち寄りください」
放送でご紹介できなかったお話
小宮山「野菜は、どのような作業で育てるんですか?」
湯川「光を当てて、収穫まであまり何もしません。普通、外で栽培すれば雑草対策が必要ですが、そういうメンテは一切いりません。一回種を撒いて植え替えて、そのまま収穫です」
小宮山「未来の農業という感じですね」
湯川「これからそういう時代になると思います。農家さんが減った土地は誰がやるのか、という話になりますので。10年先を見据えて、野菜は屋内で育てる物になると考えています。安心安全を届けたいです」
小宮山「この栽培方法はどこで考えたんですか?」
湯川「今、水耕栽培は一般的にどこのビニールハウスでもやっています。違うのは、太陽の替わりにLEDの人工的な光を使っているところです」
小宮山「天候に左右されずに、野菜を育てられるんですね。野菜が出来上がるサイクルはどの位ですか?」
湯川「種を植えてから、だいたい30〜40日くらいです」
LEAFRU
〒107-0062 東京都港区南青山1-5-12
TEL.03-6434-5858
www.leafru.com
〈本日のオンエア曲〉
Brand New Day (with Tim Myers) / Lindsey Ray
Leaf off / The cave / Jose Gonzalez
〈次回、11/17(金)17時からの放送は?〉
田中みな実が、フランスのパリまで行ってきました。来年、東京で16回目の開催が予定されているチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」を取材! お楽しみに。
田中「植物工場、ちょっと調べてみました。歴史はだいたい60年ほど前。冬場の日照時間が極端に短い北欧から始まったそうです。日本でも80年代からさまざまな企業が参入。特に2009年に農林水産省と経済産業省が共同で『農商工連携植物工場ワーキンググループ』を立ち上げたのをきっかけに植物工場の第三次ブームが起こり、現在もその第三次ブームの最中だそうです」
小宮山「今、第三次ブームが起きてるんですか?(笑) 知らなかった! これまでの植物工場は、どうしても導入コストや維持管理コストが高くビジネスとしてやっていくことが難しかったそうなんですが、このプランツラボラトリーが提唱する『プットファーム』という植物工場は、見た目はほぼビニールハウスなのに、中はLED照明で完全にコントロールされた水耕栽培の植物工場。これまでよりも導入コストが抑えられるそうです」