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2017.10.20 Fri

パリ発 “紙のプロダクト”専門店「パピエ ティグル」東京に直営店をオープン。

紙を用いたプロダクトデザインがフランスで人気のブランド「パピエ ティグル(PAPIER TIGRE)」。

東京・水天宮前にオープンした世界で二番目の直営店「パピエ ティグル トウキョウ(PAPIER TIGRE TOKYO)」をご紹介します。店長の中山千明さんに小宮山雄飛さんが話を伺いました。




ノートから壁紙まで作っています。







おしゃれな店内には、ノートや手帳などがたくさん。

小宮山「パピエ ティグルは、どんなお店なんですか?」

中山「フランスのパリ、マレ地区に拠点を置くステーショナリー・ブランドです。ノートから壁紙まで作っています」

小宮山「フランスでの反響は?」

中山「パリ店はアトリエが一緒になっていてコンパクトなのですが、連日、海外から多くの観光客の方が訪れます。日本のガイドブックに載っているため、日本の方も訪れる人気店です」

小宮山「パリと東京、世界で二箇所だけなんですか?」

中山「直営店は世界で二店舗だけです」


小宮山「パピエ ティグルとは、フランス語で『紙の虎』という意味なんです。だから、ロゴが虎の顔」

田中「かわいいけど、デザイン性がある!」

小宮山「アメリカとも日本とも違う、いかにもパリのデザインという感じです。ちょっと幾何学的」

田中「男性も使いやすいデザインですね」





岐阜県の大垣市で作られている枡。





小宮山「パピエ ティグルの人気商品は?」

中山「プリポスタルです。ノートのようですが、デザインの異なる19枚のシートを手順通りに折っていくと、手紙になります。切手を貼れば郵送できます」

小宮山「ほかには?」

中山「ステーショナリー・メーカーのクオバディスと組んで、スケジュール帳やノートも作っています。表紙は布でドットのページなんですが、1ページだけウネウネした横線のページがあります。点を線でつなぐと虎のロゴになったり。ちょうど真ん中のページには『あなたのノートは半分フルだよ』『半分空いてるよ』と書いてあります」



小宮山「我々もCDのブックレットを作るのでわかるんですが、全部同じではなく、間にこういう要素を1ページだけ入れるのは面倒臭いですよね?(笑) そこをあえて入れている。遊び心がある!」

中山「オリジナル商品だけでなく、セレクト品も販売しています。例えば、岐阜県の大垣市で作られている枡。スタンダードな物ではなくカラフルな色付けです。お酒を飲む以外に、小物入れとして使う方、多肉植物を入れる方もいらっしゃいます」

小宮山「スタンダードな枡か、酒造メーカーのロゴが入っている枡しか見たことないですよ(笑) おしゃれ枡!」




小宮山「折ったら手紙の形になるプリポスタル。昔やってたでしょ?」

田中「中学の授業中にノートの切れ端で折って、前の席の友達に渡してましたよ」

小宮山「それが大人になったら、おしゃれなプリポスタル!」

田中「おしゃれ過ぎ! あれ、プリポスタルだったんだ!(笑)」

小宮山「『プリポスタルですよ!』って言えば、先生に許されたかもしれない(笑)」



全国の茶農家さんを巡ってセレクトした煎茶。









店内にはカフェスペースも。

小宮山「すごくおしゃれな缶に入ったお茶が十二種類!」

中山「全国の茶農家さんを巡ってセレクトした煎茶です。お湯を足して三煎まで飲んでいただけます。三回目は入り玄米を入れます」

小宮山「今、煎れていただいたお茶は『奥みどり』」

中山「福岡の原島農園で作られています。冬に茶畑が雪で覆われるため、害虫の被害が少なく健康な茶の木が育つんです。『雪ふる山のおそぶき茶』と呼んでいて、他の茶とは育つタイミングが違います」


田中「フランスの雑貨屋さんだから紅茶かと思ったら、煎茶。アンバンランスで惹かれますね」

小宮山「目の前の茶釜で沸かしたお湯を、柄杓で注いでくれるんです。とても気持ちのよい空間です」

田中「フードメニューはあるんですか?」

小宮山「近くの日本橋人形町にある老舗、玉英堂の和菓子などが食べられます。パリから来た店ですが、人形町の文化とも融合しているんです」

田中「行きたくなりました!」






アナログの楽しさを、より多くの人たちに再認識してもらえる商品を展開したいです。





田中「これからのワクワク、教えてください」

中山「まわりの住民の方がふらっと立ち寄れる、憩いの場になれば良いと思います。また、アナログの楽しさを、より多くの人たちに再認識してもらえる商品を展開したいです。地域の子どもたちと虎のロゴのお面を作ったりなど、ワークショップもやりたいです」


田中「紙文化を大事にする中山さん、共感できます! デジタルは便利ですが、私はけっこう紙に囲まれた生活です。スケジュール帳は紙。メモ帳も持ち歩いてますよ」

小宮山「僕はどちらかというと、デジタル。でも、パピエ ティグルのお店でアナログな紙に囲まれて気持ちよかったです!」



放送でご紹介できなかったお話





小宮山「水天宮前にパピエ ティグルをオープンした理由は?」

中山「水天宮前のある日本橋浜町は東京の東に位置していますが、フランスのパピエ ティグルが拠点を置くパリのマレ地区もパリの東にあるんです。パリのクリエイティブチームには『文化は西から東に流れる』という考え方があって、日本で展開するにあたり浜町が候補に上がった時に『ここだ!』と」

小宮山「直感で、東!」

中山「例えば、ロンドンでも地価が高騰していて若手デザイナーが場所を構えられないのですが、東にはまだ場所があるんです」

小宮山「ロサンゼルスでも最初は西が栄えていて、今は東のダウンタウンが安くて挑戦できる場所になっています。全世界的に『東』なんですね?」

中山「そうみたいですね。私も不思議だなと……(笑)」




パピエ ティグル トウキョウ(PAPIER TIGRE TOKYO)
東京都中央区日本橋浜町3-10-4
TEL:03-6875-0431
営業時間:11時-19時(定休:日曜/月曜)
papiertigre.jp

〈本日のオンエア曲〉
Je veux / ZAZ
夜を越えて / ホフディラン




次回、10/27(金)17時からの放送は?



有楽町にオープンした『ロックの殿堂ジャパンミュージアム(ROCK & ROLL HALL OF FAME JAPAN)』をご紹介します。いったい、どんな貴重品が展示されているのでしょうか? お楽しみに!