2016.10.22 Sat
ニューものづくり工場。田井地直己
東京・祐天寺にある制作会社、株式会社TASKOの代表・田井地直己さんに話を伺いました。ちょっと変わった物づくりをしているそうです。
小宮山雄飛さんのリポートです!
■さまざまな物を作る。
田井地直己さん
「株式会社TASKOは制作会社です。物を作ったり、デザインをしたり、舞台を作ったり、プロデュースをする人間が集まっています」
『ニューものづくり工場』と名乗っているという、TASKO。
こちらは、今年の夏に六本木ヒルズで開催された『ジブリの大博覧会』展示品。アニメ『天空の城ラピュタ』に登場する飛空艇のオールの部分の、機械的な仕組みを再現! 動きます。TASKOの制作です。
■変わった依頼にも対応できる、技術力。
その他に、TASKOではどんな物を作ってきたのでしょうか?
田井地直己さん
「自動演奏ロボット『Z-MACHINES』は、スクエアプッシャーさんが曲を作って、レコーディングまでしてくれました。『Perfumery Organ』は匂いの出るパイプ・オルガン。演奏すると、それぞれの鍵盤に対応した試験管から匂いが出て、音と匂いのアンサンブルを楽しめます。30分ほど経つと香料が乾いてくるので、匂いのチューニングが必要ですが……」
和音を弾くと、調合された良い香りが発生。不協和音を弾くと、良くない香りが発生するように調整されているそうです。
さらに! 以前、番組でご紹介した、五味弘文さんプロデュースのとても恐ろしいお化け屋敷『赤ん坊地獄』に登場した赤ん坊の人形も、実はTASKOで制作したのだそうです。
http://www.tfm.co.jp/tyo/index.php?catid=2998&itemid=112982
一風変わった依頼にも対応できる技術力を持っていることが、TASKOの強みです。
■前職は、吉本興業のマネージャー。
無理難題を実現してくれる会社・TASKOには、ユニークな人々がたくさん集まっているそうです。
田井地直己さん
「私は、吉本興業にいました。アート・ユニット『明和電機』のマネージャーとして制作を手伝っていたことが、現在のベースになっています」
TASKOでは、吉本興業のライブの空間構成、舞台監督もやっているそうです。
今回、東京・祐天寺にあるTASKOの工場を訪れましたが、東京・武蔵小山にも工場があるそうです。
田井地直己さん
「武蔵小山には、建築家やデザイナーなど、さまざまな分野で活躍するアーティストが多く住んでいるので、物作りにフォーカスしたイベント『つくれ!ムサコ』を始めました。展示やワークショップ、トークイベントなどなど、盛り沢山です」
http://tasko.jp/tsukure/
■実際には、画面の中よりも情報量が多い。
田井地直己さんが考えている、これからのワクワク、教えてください!
田井地直己さん
「映像の中だけで出来ることが増えてきていますが、例えばピタゴラ装置のような単純な動きをするものでも、実際に見ると玉が落ちてしまったり、かすかな音が出てるいるなど、画面の中よりも情報量が多くて面白いです。それをもっといろんな人に見てもらいたいですし、気付いてもらうことが目標。東京オリンピックもあるので、日本のクリエイターの底力を見せられるように頑張ります」
http://tasko.jp/
〈本日のオンエア曲〉
1234 / Feist
Some Day [Benny's Version] / Benny Sings