2016.08.06 Sat
金魚とアート、伝統文化を融合。アートアクアリウム 木村英智さん
東京・日本橋のCOREDO1で開催されている、アートアクアリウム。『江戸・金魚の涼』をテーマに、たくさんの美しい金魚が泳ぐことで話題の幻想的なイベントです。
いったい、どんなワクワクが詰まっているのでしょうか? アートアクアリウム・アーティストの木村英智さんに、話を伺いました。
小宮山雄飛さんのリポートです!
■生きているアート。
アートアクアリウムのコンセプトは、〈現代における江戸の花街〉。毎年、新作が出たり空間の構成が変わるそうです。
10周年の今年の目玉は、アートアクアリウムの代表作〈花魁〉の進化版〈超・花魁〉。最大直径がなんと5.6m・高さ3.5m、水量は以前の〈花魁〉の約3倍なんだそうです。3,000匹の金魚が泳ぐ大きな水槽は、遠くから見ると綺麗な模様のよう。一瞬も同じ景色がありません。まさに、生きているアート!
ところで、展示されている水槽の水はとてもきれいですが、金魚のフンなどで汚れないのでしょうか?
木村英智さん
「水槽の中に、生態系を作って浄化しています。表現や演出で褒められますが、実は水を生物的にきれいにする技術に長けているんです。普通の人が金魚を飼う感覚とは、全然違います」
■アートとして、観賞魚の舞台を作ってあげたい。
10年間で累計600万人が来場した、アートアクアリウム。始めたきっかけは何でしょうか?
木村英智さん
「元々、観賞魚を売買するビジネスをしていました。ペット産業は自宅の中だけですし、水族館は博物展示。もっと、アートやエンターテインメントとして観賞魚の舞台を作ってあげたいという気持ちで始めました」
昼間の東京の会場はアート展ですが、19時以降は、お酒を飲みながら楽しめる大人向けのナイトアクアリウムに変わります。イベントも盛りだくさん。週末はDJが入ったクラブに(8月:テイ・トウワ、KEN ISHII 9月:Young Juvenile Youth、DJ KRUSH。7月にはGORGON CITY、石野卓球が出演)。京都の芸妓さんと舞妓さんが踊ったり、大衆演劇の女形の花魁ショーも!
■日本の伝統的なものとの融合を、さらに高めたい。
木村英智さんが、これから起こそうとしているワクワクはいったい何でしょうか?
木村英智さん
「世界からの問い合わせが多いですね。昨年は、ミラノで開催しました。世界を廻って、さらにグレードアップしたものをお見せしたいです。日本の伝統的なものとの融合をさらに高めて、世界に誇れるコンテンツとして育てたいです」
artaquarium.jp/
<東京会場>
日本橋COREDO1の日本橋三井ホールで、9月25日まで開催。
<大阪会場>
堂島リバーフォーラムで、9月5日まで開催。
<金沢会場>
金沢21世紀美術館で、9月中旬から10月14日まで開催。
<本日のオンエア曲>
Colours / The Avalanches
カリソメ乙女 (TAMEIKESANNOH ver.) / 椎名林檎 & 斎藤ネコ