2016.07.23 Sat
音にもこだわった、個性的なホステル。WISE OWL HOSTELS TOKYO 武藤弥さん
東京駅から東に8km。八丁堀にできたばかりの宿泊施設、WISE OWL HOSTELS TOKYO。
個性的なホステルということですが、いったいどんなワクワクが詰まっているのでしょうか?
代表取締役社長:武藤弥さんに、話を伺いました。
小宮山雄飛さんのリポートです!
■ユースホステルのカッコいい版。
WISE OWL HOSTELS TOKYOは地下1階、地上6階建て。2階から5階が、比較的低料金で泊まれる宿泊施設(ホステル)です。最上階の6階は、サービス・アパートメント。マンスリー契約で使える住宅です。
武藤弥さん
「ユースホステルという安宿の、カッコいい版を作りたいと思っていました」
ユースホステルというと、昔は若者やバックパッカーが泊まる施設でしたが、現在は外国人だけでなく日本人もよく利用するようになって来ました。
※ユースホステルは、ヨーロッパを中心とした全世界のネットワーク。WISE OWL HOSTELS TOKYOは、正式にはユースホステルではなく、独立系ホステルです。
■眠りのクオリティを追求。
14名のドミトリー(相部屋)は、男女共用。10名の女性専用部屋もあります。
武藤弥さん
「2段ベッドは市販の物ではなく、クオリティを追求してすべて自作。マットレスはシモンズの良い物を採用しています。安宿にあるペラペラのベッドでは、腰が痛くなりますから。眠りは、しっかり充実したものを」
2段ベッドと言えばハシゴですが、こちらはなんと階段。ハシゴの方が面積を取らずベッドの数を増やせ効率が良いそうなのですが、階段の方が上りやすいということで採用したとか。すべては、旅の疲れを癒す快眠のため!
■コミュニケーションが起きるようにしたい。
WISE OWL HOSTELS TOKYOには、女将さんがいます。
武藤弥さん
「本物のフクロウが女将です。八丁堀なので、名前は<ハチ>。夜も寝ないくらい遊びましょう、ということで夜行性のフクロウをシンボルに」
さらに、一階入り口の横には、カフェとおでん屋(!!)が! 三軒茶屋・オブスキュラ・コーヒーの豆を使った、こだわりのオリジナル・ブレンドのコーヒーです。
武藤弥さん
「朝に、おいしいコーヒーを飲めることは重要。店中にコミュニケーションが起きるよう、店内はテーブル席ではなく、すべてカウンター。宿泊されていない方も入れます」
■部屋自体の音響をデザイン。
地下には、特注品の高音質大型スピーカーや真空管のアンプなどが設置されたミュージック・バー。
音響システムを担当したのは、ミュージシャンのYosi Horikawaさん。
Yosi Horikawaさん
「ホテルの地下に、やたら音にこだわったバーを作るというのは、日本ではかなり珍しいですよね。僕自身、電子音楽を作っているので、最終アウトプットであるスピーカーまで自分で責任を持ちたいんです。ただ、音響システムが良くても部屋自体が良くないと意味がないので、建築音響のシミュレーションからやりました」
■一晩の楽しみを売る。
武藤弥さんが、これから起こそうとしているワクワクはいったい何でしょうか?
武藤弥さん
「若い頃に行ったニューヨークやロンドンでは、小さいけれどかっこいいホテルがあり、地元の人たちがホテルで遊ぶ、という行為が浸透していました。日本には、なかなかそのような施設がなかったので、作りたいという想いがずっとありました。この八丁堀は、第一弾。目黒区青葉台に作る予定の第二弾は、違うモデルにしても良いかな、と思っています。京都に考えている施設は、あえて『旅館』と呼んでみたり。<一晩の楽しみを売る>ような施設を作りたいです」
www.wiseowlhostels.com/
<本日のオンエア曲>
Metropolis / OWL CITY
Passion / Yosi Horikawa