2016.07.16 Sat
夏の楽しみ、玩具花火。fireworks 村上純司さん
もうすぐ夏休みということで、今回のテーマは、昔懐かしい家庭用の花火『玩具花火』。
玩具花火を厳選し、商品化しているセレクトショップ『fireworks』の村上純司さんに、開発・販売している玩具花火と、現代の花火事情について伺いました。
小宮山雄飛さんのリポートです!
■高い花火は、全然違う。
村上さんによると、最近の花火は1本1本のバラ売りではなく、セット売りが主流だそうです。花火業界は、どれだけ安くセットにするか?という方向に向いてしまっているとか。『fireworks』を立ち上げた、きっかけは何だったのでしょうか?
村上純司さん
「以前、国産の線香花火を復活させるプロジェクトをお手伝いしたことがありまして。日本で販売されている安い花火全部と高い花火、スタッフみんなでやってみて比べました。高い花火は、火花の形状や燃焼時間が全然違うんです。これは面白い、差別化できる。売り方を考えて、商品にしてみようじゃないか、と」
fireworksの花火は、パッケージの解説がわかりやすく、面白い。工夫があります。
村上純司さん
「fireworksでまずやったことは、商品の解説。昔のバラ売りの花火は、どんな花火なのかやってみないとわからなかったですから。お店としてまずやるべきことは、お客様にわかりやすく伝えることです」
■花火をできる場所がない。
今、都会では花火ができるのでしょうか?
村上純司さん
「東京23区内で、花火をやれる公園は2〜3カ所程度です。マンションでは無理。共用地で煙が上がると、苦情が来ます。海や川も、ほとんど規制がかかっています。キャンプ場では、マナーとして『花火をやる人は悪』となっているそうです。本当にやる場所がないです」
■小さな花火大会。
fireworksでは、商品開発だけでなく花火大会も開催しているそうです。
村上純司さん
「2011年、震災の影響で大きな花火大会が中止になりました。卸し先の店舗の敷地で、玩具花火を使った小規模な花火大会ができないか打診ところ、一番最初に手を上げてくれたのが代官山の蔦屋書店。旧山手通り沿いの5m四方の会場でした。限定100組の参加者のうち、家族連れが7割以上。大使館が多い土地柄か、外人さんも。翌年から、代官山の夏祭りになりました」
昨年5周年を迎えた、この<小さな花火大会>。2016年も、日本全国20会場以上で開催予定です(7月15日時点)。
2016年『小さな花火大会』開催予定
https://www.facebook.com/enjoyfireworks
■玩具花火は、日本の文化。
fireworksが、これから起こそうとしているワクワクはいったい何でしょうか?
村上純司さん
「玩具花火は、日本の文化です。やること自体も、景色も。<小さな花火大会>が、もっと全国に広がっていければ。ただただ、やって行こうと思っています」
enjoyfireworks.jp/
<本日のオンエア曲>
Love I've Never Known / John Legend
The Mother We Share / CHVRCHES