2016.06.11 Sat
日本最大級のシェア工房、Makers' Base長田直樹さん
カーシェア、シェアオフィス、ルームシェアなど、特に東京ではシェア文化が流行していますが、シェア工房もそのひとつ。
今回ご紹介するのは、東急東横線・都立大学駅近くにある日本最大級の会員制シェア工房、Makers' Base。いったいどんな魅力が詰まっている施設なのでしょうか?
これから起こそうとしているワクワクとは?
小宮山雄飛さんのリポートです!
■ワクワクがいっぱいの、シェア工房
会員制シェア工房『Makers' Base』では、施設の中の各フロアにあるさまざまな機材・道具・設備を使って、会員の方がいろいろなモノ作りを出来ます。
1階、2階にはデジタル系の機械がたくさん。
Makers' Base 店長・長田直樹さん
「フル・デジタル刺繍機では、デジタル・データを読込んで、データ通りに刺繍をできます。オリジナル・ブランドのポロシャツを作ることも。
レーザー・カッターは、プラスチック、革、木材をデータ通りに切り、彫ることが出来ます。通常、レーザーは熱を凝縮した光を当てカットするため、一部燃えてしまう素材もあるのですが、このレーザーは速くて強い、目に見えないほどの光なので燃えません」
3階は金工フロア。鉄、金属を曲げたり、叩いたりなどの加工ができるそうです。椅子や棚、鉄の家具を作ることができる機械類があります。
4階はテキスタイル・フロア。Tシャツなどにプリントするシルクスクリーンを行ったり、ミシンで縫製する場所です。なんと、藍染めも出来るそうです。
5階は陶芸フロア。
どのフロアもワクワクします!
■モノ作りの浮気をする場所
フロアごとにまったく顔が違う、Makers' Base。例えば陶芸を作ろうと来た人が、他のことに興味を持ったりすることがあるのでは?
長田直樹さん
「あります。キャッチコピーにもしているのですが、『モノ作りの浮気をする場所』がテーマです」
『Makers' Base』を始めた理由は何でしょうか?
長田直樹さん
「世の中に無いモノを作ろうというのが、まず第一にありました。小・中学生がスマートフォンを持てる時代、欲しいモノが何でも手に入る時代です。『ファブリケーション』と呼ばれている『モノ作り』が最近流行っている所に着目して、モノ作りの施設を作ったら、世の中が楽しくなるんじゃないかな、と思ってスタートしました」
Makers' Baseのようなシェア工房は、日本だけでなく世界中で生まれています。中でも『ファブラボ(Fablab)」と呼ばれる市民工房のネットワークは世界50ヶ国、600カ所以上で実験的に運営されているそうです。
現代に渦巻く新しいモノ作り革命『ファブ』とは、『モノをつくること』を意味する『fabrication』のほかに、『Fabulous=素晴らしい』という意味も備えています。
■日本を豊かにする。世界を豊かにする。
Makers' Baseで、これから起こそうとしているワクワクは何でしょうか?
長田直樹さん
「長い目で見て世界を変えていければ、という大きな目標があります。モノ作り大国の日本で、さまざまな想像を持った方たちが実現できる場所になれば。Makers' Baseがステップとなり、世界に羽ばたくクリエイターがどんどん生まれて行ければいいな、と。さらに言えば、日本を豊かにする。世界を豊かにする。その位の目標を持って、これからやって行きたいです」
makers-base.com
田中みな実へのお土産。小宮山雄飛さんオリジナル・デザインの髪留め(バレッタ)。
みな実の『M』!
本日のオンエア曲
Mansard Roof / Vampire Weekend
Tic Tac / Alberto Continentino