番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2015/1/16)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物に
フォーカスする「ウィークリーパーソン」。
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組ではこの4組をピックアップしました。
■去年の逆転負けを糧に、前橋育英高校との延長戦を制し高校サッカーNo.1となった石川県代表星陵高校!
■2年連続3度目の「FIFAバロンドール」に選ばれた、クリスティアーノ・ロナウド!
■FIFA年間表彰式でFIFA会長賞を受賞した90歳の日本人ジャーナリスト、賀川浩!
■芥川賞に選ばれた「九年前の祈り」の小野正嗣&直木賞に選ばれた「サラバ!」の西加奈子!
番組ホームページでの皆さんの投票ではクリスティアーノ・ロナウドをおさえて星陵高校が関心を集めていますが、今週、中西さんが注目したのは…
賀川浩
クリスティアーノ・ロナウドの3回目のバロンドール受賞に沸いたFIFA年間表彰式。
その中にあって、我々日本人にとって誇らしい出来事だったのが、賀川さんのFIFA会長賞受賞でした。
90歳にして現役で取材を続けるサッカージャーナリスト。FIFAのブラッター会長は、「日本やアジアで、サッカーの認知度を高めるのに寄与した。その実績は傑出している」と称えました。これまでW杯を10回も取材し、前回のブラジル大会でも、89歳ながら現場にいたことを紹介し、「これほどサッカーに尽くしてくれた人がいただろうか」とブラッター会長は感謝の言葉を贈りました。
旧制中学(いまの高校)の頃にサッカーを始め、全国優勝も経験していますが、太平洋戦争がはじまり入隊。特攻隊員になるも、出撃の数日前に終戦、という過去を持っていらっしゃいます。
終戦後、大学やクラブチームで活躍し、1952年、28歳の時に新聞記者になります。以来60年以上の取材歴を持ち、昨年のW杯ブラジル大会の時、FIFA公式サイトで『大会最年長記者』として紹介されました。
新聞記者時代の日本は野球全盛期で、サッカーは地味なスポーツでした。そんな中でも、「サッカーは世界で一番愛されているスポーツ」と語って、取材を続けていました。
実際に賀川さんとお会いすることもある中西さん、このようにおっしゃっていました。
「ペレ、マラドーナ、釜本さんも自分の目で見て取材されていたということですよね。僕もトークショーや様々な現場でお会いしますが、まだまだ元気ですよ。」
日本人として初めてFIFA会長賞を受賞した賀川さんですが、「大変誇りに思う」と語ったあと、これまでの道のりについては、「好きでしてきたこと。苦労でも何でもない」と笑顔で語っていました。今の日本サッカーの人気の礎を築いてきた賀川さん、あらためておめでとうございます。
W杯を10回取材された賀川さん、ぜひロシアでも11回目の取材をしてもらいたいですね。
今週の「ウィークリー・パーソン」は、FIFA年間表彰式でFIFA会長賞を受賞した90歳の日本人ジャーナリスト賀川浩さんに注目しました。