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番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2014/10/10)

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金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。


今週、番組が注目したのは、この4組です。
■青色発光ダイオードで「ノーベル物理学賞」を受賞した、赤崎勇、天野浩、中村修二の3教授
■楽天ジャパンオープンテニスに優勝しツアー連勝!ランキングを6位まで上げた、
錦織圭
■蹴るのは俺だ!FKを譲らず今季4点目を叩きこんだ、ACミランの10番、本田圭佑
■通算193安打で日本人右打者の最多安打記録を更新した、ヤクルトの山田哲人



facebookページでの皆さんの投票では1位 ノーベル物理学賞の3教授、2位 錦織圭となっていますが、
今週、中西さんが注目したのはこちらです。



「ノーベル物理学賞」を受賞した3教授


今回、ノーベル物理学賞を受賞した3教授。
あらためて、ノーベル賞に詳しい科学ジャーナリストの、馬場練成さんに伺います。

◇改めて、今回3人の受賞の知らせを聞いてどんな感想を持たれましたか?

やっと受賞が決まった、という感じでした。赤崎、中村、2人の教授は当選確実と言われていたわけです。
ようやく、選挙でいえば「当選」の証書をもらったということになります。


◇今回、赤崎勇教授、天野浩教授、中村修二教授の3人が受賞したわけですが、3人がそれぞれ担った役割は?

簡単に言うと、赤崎教授と天野教授は青色発光ダイオードの材料の基礎的研究で、中村教授はそれを量産する
技術で貢献したということです。とくに今回の受賞発表で印象深かったのは、天野教授をきちんと評価して
ノーベル財団が拾い上げていること。これはノーベル賞の審査が公正で、間違いがないことをきちんと示した
という意味で大変印象深かった選定でございます。赤崎教授と中村教授が受賞するということは、よく言われて
いたことですが、赤崎教授の貢献に、天野教授も同じ程度貢献していることを、選考委員会はきちんと評価した
それは素晴らしいことだと思います。


◇中村教授の場合、企業における研究者と特許の権利の問題で、社会を変えた功績もあるのでしょうか?

日本社会に対しては、非常にあります。中村教授と勤務していた企業との間で、特許の発明の対価、職場発明を
巡っての裁判がございましたけれど、一審の東京地裁ではおよそ600億円の対価を認めたわけですが、二審の
和解では6億しか認めなかったんですね。ですから、日本の裁判所は正当な発明の対価という判断をできなかったと。ノーベル賞授与によってはじめてそういうことが明らかにされた、と言ってもいいと思います。


◇海外でも今回の受賞について、“これぞノーベル賞の精神である”と、絶賛の声が上がっていますが、
これについて思うことは?

一種のエネルギー革命を起こしてくれたということですから、省エネにもなるし、エジソンの白熱電球以来の
私たちの家庭の中の明かりの革命に貢献した、という言い方でもいいと思います。


◇この青色LED開発について、名前があがり始めてから、かなり時間が経っての受賞でした。村上春樹さんも
ノミネートされている状況が続いていますが、なにか、受賞の基準でもあるのでしょうか。

ノミネートの回数ではありません。あくまでも業績を認めるかどうかで、投票によって選考委員会が決めて
いるわけですから、常時6分野あるわけですが、10人〜20人の受賞対象者がいると言われていますから。
その中から毎年1人ずつ受賞を決めるということで、非常に難しい作業があるわけですね。
ですから予想する方も、他の国際賞をもらっているかどうかというようなことから予想するほかないので、
そういった意味で予想は難しいのです。


◇日本人がこれだけ多く受賞している理由は?

やはり日本人は、創意工夫に優れた民族と言われているので、そういう民族性を上げても良いと思います。
それから、国際的に活躍するだけの研究の基礎がだんだんできてきている。ですからこれからも、
コンスタントにノーベル賞受賞者が出てくるということは、間違いないと思います。



今週の「ウィークリーパーソン」は、「ノーベル物理学賞」を受賞した、赤崎勇、天野浩、中村修二の
3教授に注目。科学ジャーナリストの馬場練成さんにお話を伺いました。