番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2014/9/12)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組が注目したのは、この4組です。
■ベネズエラ戦でアギーレJ初得点を記録した、サッカー日本代表・武藤嘉紀
■アメリカの医学賞「ラスカー」賞を受賞した、京都大学の森和俊
■全米オープン会場でプロポーズをした往年の名テニスプレーヤー、マルチナ・ナブラチロワ
■ベーブ・ルース以来96年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打をマークした、日本ハムの大谷翔平
facebookページでの皆さんの投票では1位 大谷翔平、2位 武藤嘉紀となっていますが、
今週、中西さんが注目したのはこちらです。
ラスカー賞受賞、森和俊教授
“ノーベル賞を占う”と言われる、アメリカで最も権威ある医学賞、「ラスカー賞」を受賞した、京都大学の
森和俊教授。
これまで受賞者の2割以上が、ノーベル賞を受賞しているとあって、期待も高まっています。
2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した、同じく京大の山中伸弥教授も、カナダの「ガードナー賞」から
「ラスカー賞」を経ての、ノーベル賞でした。森教授もこれで「ガードナー賞」、「ラスカー賞」の2冠を制覇
しました。すでに報道されているとおり、細胞内に「たんぱく質の不良品」がたまるのを防ぐ仕組みを解明したのが、今回の受賞理由です。不良品のたんぱく質は、「糖尿病」や「心筋症」「がん」など多くの病気に
かかわるものなので、これからの医療を前進させる可能性を秘めた、素晴らしい発見と言えます。
森教授は京大を卒業後、1989年にテキサス大学に留学。以来、この仕組みを研究。
足かけ25年もの歳月をかけた研究でした。
「25年前から始めた地道な研究に賞をいただき光栄に思う」と、喜びを語っています。
今回の「ラスカー賞」は、アメリカ、カリフォルニア大学のピーター・ウォルター教授との共同受賞です。
ただ、90年代はぶつかりあって激しい研究競争を繰り広げていたとか。
才能と才能の衝突が相乗効果を発揮して、研究を前進させたのではないかと言われています。
「今はハグし合う仲だが、当時は死闘だった」と振り返っています。
「派手さはなくても、後世に残る仕事になる」という信念を持って、細胞が持つ自己修復の仕組みの解明に
25年間取り組んできた森和俊教授。
子供の頃から、何事にも研究熱心だったそうで、その姿勢についてこう答えていました。
「苦しいけれど、謎が解けたときに、研究の喜びを感じる」
諦めず、思いを貫けば、苦しみが喜びに変わるときが来る・・・という、
ちょっと勇気をもらえるような、森教授「ラスカー賞」受賞でした。改めて、おめでとうございます!
今週の「ウィークリーパーソン」は、アメリカの医学賞「ラスカー」賞を受賞した、京都大学の森和俊教授に注目しました。