番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2014/8/8)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組が注目したのは、この4組です。
■メジャー3年目で初の満塁ホームランを放った、ロイヤルズ、青木宣親
■広島原爆忌の平和記念式典で、憲法の重みを訴えた、松井一実広島市長
■北海道紋別市のホタテキャンペーンガールに就任した、元・貝殻ビキニタレント、
武田久美子
■具志堅を抜く14度目の防衛に成功!日本の世界王座連続防衛記録を更新した
WBC女子世界アトム級王者、小関桃
facebookページでの皆さんの投票では1位 松井一実広島市長、2位 青木宣親選手となっていますが、
今週、古賀茂明さんが注目したのはこちらです。
松井一実広島市長
高橋万里恵:被爆から69年を迎えた6日の広島原爆忌、平和記念公園で行われた式典で、松井市長は平和宣言に
臨み、政府に対し「名実ともに平和国家の道」を歩み続けるように求め、被爆地として核兵器廃絶へ取り組むよう、世界に訴えました。
ただ、集団的自衛権行使容認が進むなか、直接の言及はなく、
「日本国憲法の崇高な平和主義の下で69年間戦争をしなかった事実を重く受けとめる必要がある」と
述べたのみでした。
まず、今年の平和宣言を聞いて、古賀さんはどう思われましたか?
古賀茂明:ちょっと残念だったんですよね。内容が通り一遍なんですよ。核爆弾は悲惨だということは繰り返し
述べられたんですが、それだけだったなと。核爆弾を落とした国がアメリカでしょう。そのアメリカを守るために日本の若者を戦地に送るということになる、集団的自衛権。これを認めちゃったわけですよね。はっきり言ってこれは、安倍政権にすり寄っているなという感じがしたんですよね。
高橋:昨年までは盛り込んでいた、原発事故に苦しむ福島への思いや、原発、エネルギー政策にも触れなかったわけですが、これについてはどう思われますか?
古賀:だから、そういう意味でね、なんか安倍政権に押されちゃっているのか。被爆者の代表が「政府は憲法の
精神を消し去ろうとしている」とか、「殺し殺され戦争のできる国にするだけで、失うものがあまりにも大きい」と切々と訴えているのに比べて、全然そういう中身がないでしょう。被爆者の心を切り捨てちゃったような感じがするんですよね。
長崎の市長は明日の宣言で集団的自衛権について触れられるということなので、ずいぶん違いが出たなと。広島の核兵器廃絶の主張というものは非常に貴重なものなんですが、積み重ねた歴史のなかでちょっと汚点を残してしまうんじゃないかな、と非常に気になりますね。
高橋:核兵器廃絶への思いを新たにする日が、8月6日と9日ですが、これが何の日か、答えられない若い人も年々増えているということなんですが、こうした状況を、古賀さんはどう思われますか?
古賀:直接体験された方がどんどん少なくなっているじゃないですか。ただ、ラジオもテレビもそうですけど、マスコミというのがもっともっとこれを伝える努力をしていく。それを聞いた若者たちが友達や次の世代に伝えていく。そういう努力を諦めないでずっと続けていくということが大事だと思います。
高橋:8月9日。明日は長崎原爆忌です。
今週の「ウィークリーパーソン」は、6日に行われた広島原爆忌の平和記念式典に注目しました。