番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2013/4/19)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物に
フォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■プロ初勝利を挙げた、阪神タイガース期待のルーキー・藤浪晋太郎!
■米国男子ゴルフメジャー初戦「マスターズ」を制した、アダム・スコット!
■27年ぶりの来日を果たした、ミャンマー民主化の花
国民民主連盟党首・アウンサンスーチー!
■セ・リーグの貯金を独り占め。開幕ダッシュを決めた読売ジャイアンツ!
facebookページでの皆さんの投票は、アウンサンスーチーさんが1位となっていますが
今週、中西さんが注目したのは…
アダム・スコット!
ゴルフには4つのメジャー大会があって、世界中のゴルファーがそのタイトルを目指しています。
「マスターズ」「全英オープン」「全米オープン」「全米プロ」。その初戦である
先週のマスターズを、オーストラリア人として初めて制したのがアダム・スコットです。
しかも、9アンダーで並んだアンヘル・カブレラとのプレーオフを制しての劇的な優勝でした。
優勝者だけが袖を通すことを許されるグリーンジャケットを着たスコットは、
「ここにいることが信じられない。グリーンジャケットは我々が手に出来なかったひとつだった。」
とコメントしています。この「我々が…」というのには、実は深い意味があります。
1996年のマスターズ。オーストラリアの英雄だったゴルファー、グレグ・ノーマンが
2位に6打差をつけながら、最終日に78を叩いてニック・ファルドに逆転負けしました。
当時15歳のスコットはショックで学校を休み、自宅で泣き続けて
将来、自分がノーマンの雪辱を果たすことを心に決めたそうです。
そして、プロになってからなかなか結果の残せなかったスコットを、2009年の世界選抜と
米国選抜の対抗戦「プレジデンツ・カップ」で主将だったノーマンが指名したりと
彼もまた、地元・オーストラリアの後輩のことを気にかけていました。
そういう秘めた思いがあるからこそ、スコットは優勝後の会見で
「グレグは母国の全てのゴルファーにとって憧れの人。彼がグリーンジャケットに
袖を通せたはずだと誰もが思っている。この勝利の一部は彼のものだ。」と語ったのでしょう。
このコメントを受けて中西さんは「世代を超えて受け継がれてきた、オーストラリアの
“ゴルファー魂”が彼にもしっかりと宿っていたということでしょう。」とおっしゃっていました。
プロ13年目にしてついに成し遂げたメジャー制覇に、彼の“憧れの人”グレグ・ノーマンも
「月に座って見ていたけれど、目に涙があふれてきたよ(笑)。
ゴルフの神々は決してオーストラリアに冷淡ではなかったね。」とコメントを寄せています。
今後のメジャー大会にも注目していきたいですね。
今週の「ウィークリーパーソン」は、アダム・スコットに注目しました。