番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/6/22)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■日本人で初めてWBA・WBC統一チャンピオンとなったボクサー、井岡一翔!
■全英オープン(ウィンブルドン)のシード権を
日本人で初めて獲得したテニスプレイヤー、錦織圭!
■メジャー通算2500本安打をマークした、マリナーズ・イチロー!
■米フォーブス誌の「最も稼いだ映画女優ランキング」で1位に輝いた、
クリステン・スチュワート!
facebookページでの皆さんの投票は1位がイチロー、2位が錦織圭となっていますが
今週、中西さんが注目したのはこの方!
WBA・WBC統一チャンピオン・井岡一翔!
6月20日に大阪で行われた世界ミニマム級の統一王座タイトルマッチで
WBC世界チャンピオンの井岡一翔が、WBA世界チャンピオンの八重樫東を
3-0の判定で下して、日本人初の統一王者となりました。
当日の中継をご覧になった方も多いかと思いますが、
正確なパンチを確実にヒットさせる井岡が試合の主導権を握るも、八重樫も捨て身で繰り出す
重いパンチでねばりに粘り“これぞボクシング”という試合内容になりました。
世界チャンピオンの井岡弘樹を叔父に持つサラブレッドと、東北出身のたたき上げボクサー。
こうしたそれぞれの背景もあり、注目を集めていたこの試合。会場は井岡のホームとなる
大阪でしたが、いつしか場内では「アキラコール」が起こるほどでした。
判定の結果は3-0と井岡が完勝。敗れた八重樫もこの判定には納得の表情を浮かべ
「ベルトはなくなったが、それでもいいと思って勝負をかけていた。また一からやり直せば良い」
…と、実にサバサバしていました。一方、試合を優勢に進めていた井岡も
実は5日前に38度の熱を出していたそうです。過酷な減量の上に高熱を出した井岡は
「自分は運に見放されたと思った。正直、試合終盤は気持ちが折れかけていた。」と語っています。
“サラブレッド”と言われる井岡ですが、大学の時に全日本選手権の決勝で敗れ
北京オリンピックに出場できなかった過去があります。父でトレーナーの一法さんとは
試合のたびに「あの経験を忘れるな!」という言葉をかけあってリングに上がるのだそうです。
過去の挫折の経験が今の井岡を支えているのかもしれません。
井岡はこれで10戦全勝。今後はWBA・WBCどちらかのタイトルを返上し、
一階級上のライトフライ級でまずは“二階級制覇”を目指します。
目標である、まだ日本人が誰も達成したことのない“四階級制覇”に向け、井岡はこう語ります。
「ここはまだ通過点。ボクシング人生は長くないので、全力で走り続けたい。」
今週の「ウィークリーパーソン」は、ボクシングの井岡一翔に注目しました。