番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2012/5/4)
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週は、この4組をピックアップしました。
■ミャンマー民主化活動の旗手が下院議員として初登院!アウン・サン・スー・チー氏!
■5回1失点で初勝利!
関西独立リーグ史上初の女性勝利投手になった兵庫の吉田えり投手!
■点の取り合いを制し、就任2試合で初勝利!川崎フロンターレの風間八宏監督!
■96億1200万で落札!競売で売られた美術品では史上最高額を記録したムンクの「叫び」!
Facebookページの皆さんの投票では、
1位はムンク、2位はアウン・サン・スー・チー氏となっていますが、
中西哲生が今週注目したのは…
アレクサンドル・ダーレオーエン
今週は、ピックアップした4組以外ですが、
突然の訃報で、世界に衝撃と悲しみをもたらしたダーレオーエンに注目します。
ご存じのように、ダーレオーエン選手は、
競泳男子100メートル平泳ぎの2011年世界選手権王者です。
そして、今年のロンドンオリンピックでは、
北島康介選手の最大のライバルになるとみられていた選手でもあります。
その水泳界のトップ選手が、4月30日、
合宿先の米アリゾナ州フラッグスタッフで急死しました。まだ26歳でした。
事件性は無いものの、昨日の時点でも、詳しい死因はまだ分かっていません。
ダーレオーエン選手は、北京オリンピックの100メートル平泳ぎの予選で、
59秒41のオリンピック記録を更新して1位通過。
決勝では、北島康介選手に次いで2位になったものの、
ノルウェーの競泳選手では初となるメダルを獲得しています。
そして、去年の世界選手権では、100メートル平泳ぎで北島を破って優勝。
その時、北島選手は4位と惨敗でしたね。
まさにノルウェーの英雄であり、北島康介にとって最大のライバルでした。
オーエン選手のあまりにも早すぎる死に、母国ノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ首相は、
「彼はロンドンオリンピックの希望だった。
家族や友人だけでなく、我が国にとっても大きな損失だ。」
と語り、哀悼の意を表しました。
そして、3ヵ月後のオリンピックで、世界選手権の雪辱を果たそうとしていた北島康介選手は、
「良き友、良きライバルであった彼の突然の死に驚いています。
この1年間、彼を目標にしてきました。オリンピックで戦えることを楽しみにしていたし、
彼もオリンピックを楽しみにしていたと思います。まだ信じられません。」
と、コメントしています。
またTwitterでも「涙がとまらないよ」というツイートをされていました。
水泳のみならず、サッカー界でもそうなんですが、
駆使している心臓が、突如、その鼓動を止めることは、スポーツ界で起こるわけなんですが、
本当にいたたまれない気持ちになりますよね。
そして、ライバルを失った北島康介選手の悲しみは
言葉では表現できないほど大きいものだと思います。
26歳という若さでこの世を去った
競泳男子100メートル平泳ぎのアレクサンドル・ダーレオーエン選手。
改めてご冥福をお祈りします。