JAZZ初心者にオススメしたい本 ベスト3(2015/1/22)
木曜日は、「カルチャー」。
今日1月22日は「JAZZの日」なんだそうです。
JAZZの“JA”が“January”の先頭2文字と同じで
“ZZ”が“22”に似ていることから。
そこで今朝は、世界最大級のJAZZ専門店!
100坪の売場面積に、CD・レコード・書籍・グッズなど
約10万点の品揃えを誇る「ディスクユニオン JAZZ TOKYO」
店長の生島昇さんセレクトによる
JAZZ初心者にオススメしたい本 ベスト3をご紹介します!
第3位【 学校で教えてくれない音楽 】大友良英:著(岩波新書/税抜き780円)
この本は、NHKの「あまちゃん」で有名になった大友良英さんが「どのようにして大友サウンドは生まれるのか?」「大友さんのルーツはどんなところにあるのか?」といったことが話し言葉で楽しくまとめられていて、音楽を理論的に学ぶ…といったやり方を1回置いて、実際に即興演奏がどんな風に生まれていくのか?というのを会場にいる生徒さんたちと一緒に話しながら、即興音楽が生まれていくプロセスをドキュメントした本になっています。
ジャズの中でも、その即興の部分、アドリブの部分というのはまさにジャズならではの特徴、一番際だった特徴だと思います。それがなければジャズではないのだ!というような意気込みというか、そういったことを強く伝えてくれる一冊になっています。
第2位【 マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」創作術 】アシュリー・カーン:著(DU BOOKS/税抜き3,200円)
マイルス・デイヴィスという人はトランペッターで、ジャズの世界で最も有名な人…と言い切って良いのではないかと思うくらい、“ジャズジャイアンツ”と呼ばれる人のトップに君臨する人です。特に、驚異的なロングセラーとなった名盤「Kind Of Blue」は、1959年のリリース以来50年以上もずっと売れ続けていて、あらゆるジャンルを超えたモンスターアルバムと言われています。
これはそのアルバムがどのように生まれ、現場ではどんな事が起こり、誰がどんな風に関わったのか、といった事を詳細にリポートした本です。これはまるで、マイルス・デイヴィスのマニアの方に向けたような本だと思われるかもしれませんが、何も知らないで読み進めても、非常にドキドキして読める、素晴らしいドキュメントになっています。
第1位【 ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡 】リチャード・ヘイヴァーズ:著(ヤマハ・ミュージック・メディア/税抜き7,800円)
この本はそのタイトル通り、ブルーノートの歴史がテーマになっています。ブルーノートは有名なレコードレーベルで、そのブルーノートが2014年に創立75周年を迎えたことを記念して、アルバムのアートワークやセッション写真など、総ページ数400ページにわたって掲載した写真集。半分以上がカラー写真、それから当時のモノクロ写真を綺麗な印刷で収録しています。
ブルーノートは現在も続いているレーベルで、現在のアーティストの作品もすべて網羅していますので、これを順番に読んでいくと75年の歴史が一望できるという、本当に価値のある写真集といって良い作品になっています。
以上、「ディスクユニオン JAZZ TOKYO」の生島店長セレクトによる
『JAZZ初心者にオススメしたい本 ベスト3』でした。