新進気鋭のラーメンランキングベスト3(2014/11/27)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は、これまでに食べたラーメンは2千杯以上!という
女性ラーメン評論家・本谷亜紀さん厳選!
『新進気鋭のラーメンランキングベスト3』をご紹介します。
第3位 福島県「たなつものSHOKUDOU」『ベジ中華トマトスタイル』850円
「たなつものSHOKUDOU」は福島駅から徒歩10分のところにあり、ラーメン専門店というよりはイタリアンのカフェなんです。ここでイチオシの「ベジ中華トマトスタイル」は、トマトの酸味が心地良く、たっぷりと野菜がのっているのが特長です。野菜は旬によって色々と変わるのですが、見た目にも美しいパプリカ、ブロッコリー、にんじんなどがたくさん入っています。コンソメスープだと、やはりイタリアンのパスタに近くなってしまいますが、そこに合わせるのが鶏ガラや煮干しなどの魚介系が入っているので、やはりラーメンなんです。この不思議な組み合わせは、ぜひ体験していただきたいです。また、ラーメン以外のメニューも充実していて、例えば熟成牛や野菜、オーガニックワインなどもたくさん揃えているので、こちらもぜひ楽しんでいただきたいですね。
第2位 京都府「セアブラノ神」『背脂煮干しそば』700円
「セアブラノ神」は京都の四条大宮にあり、駅からちょっと離れているのにも関わらず、凄くたくさんのお客さんが来ます。その理由は、新潟にある「燕三条系」というラーメンが食べられるのがポイント。燕三条ラーメンというのは、新潟県の燕三条で局地的にブームになっているご当地ラーメンで、煮干し醤油のスープの上に背脂がたっぷりとのった、かなりガッツリ系の味。「背脂煮干しそば」は、その外部のご当地ラーメンを京都らしくさらに進化させて提供していることで話題になっています。まず、かなり苦い。ビターな大人の味なんですが、そこに京都の“和の返し”ちょっと甘めの醤油ダレが効いていることによって、美味しく食べることが出来ます。ほかにも、卓上調味料に柚子が置いてあるのも京都っぽいポイント。こちらの麺は普通の麺と極太麺が選べて、極太麺の太さは本当に太いんですが、これがモチモチしていて濃いスープとよく合います。だからぜひこちらを選んで食べてみて欲しいですね。
第1位 東京・銀座「むぎとオリーブ」『蛤SOBA』950円
ラーメンのイメージがあまりない銀座ですが、最近、路地裏には小さいお店がたくさん出来ています。例えば、銀座六丁目の一角にはラーメンを提供するお店が7店舗も集まっています。その一角にある「麦とオリーブ」はお寿司屋さんかと思うような、きれいな木製のカウンターがオシャレな店内。こちらの「蛤SOBA」は、大山鶏というあっさりしているけれどうま味が深い鶏のスープと蛤の出汁がベースになっています。トッピングにも蛤がたっぷりのっていて、こんなに豪華なラーメンはなかなかないでしょう。そして、もうひとつの特長は、卓上に置いてあるオリーブオイル。このオリーブオイルをかけて食べると油っぽさが払拭され、爽やかな香りのラーメンに変化します。麺にも特長があり、京都の棣鄂(ていがく)という老舗製麺所の綿を使用しています。この麺を味わいに来る、というのも楽しみのひとつ。「蛤SOBA」とにかくオススメなので、銀座に行った際はぜひ食べてみてください!
以上、女性ラーメン評論家、本谷亜紀さん厳選!『新進気鋭のラーメンランキングベスト3』でした。