全国映画観客動員ランキング トップ5(2014/10/23)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は先週末の全国映画観客動員ランキングのトップ5をご紹介!
第5位『 映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ 』(公開2週目)
「プリキュアシリーズ」通算11作目として放送中のテレビアニメ「ハッピーチャージプリキュア!」の劇場版。人形たちの楽園・ドール王国を舞台に、捕らわれた仲間と王国を守るため立ち上がる可愛いプリキュアたち。ゲストでふなっしーも登場しています。
第4位『 るろうに剣心 伝説の最期編 』(公開6週目)
佐藤健さん主演で2012年に実写映画化され大ヒットした「るろうに剣心」の続編となる2部作の後編。公開6週目で未だにベスト5入りしています。
第3位『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 』(公開1週目)
ハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリー。その半生を描く「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」が初登場。
第2位『 ふしぎな岬の物語 』(公開2週目)
吉永小百合が初めて企画から手がけた主演作。映画「あなたへ」「津軽百年食堂」の原作小説も書いている森沢明夫の連作短編小説を映画化。岬の突端にあるカフェの女主人とそこへ集う人々の心温まる人間模様を綴っています。
第1位『 近キョリ恋愛 』公開2週目
みきもと凜原作の人気少女コミックを実写映画化した「近キョリ恋愛」が先週の初登場2位から1位に!山下智久演じるツンデレ英語教師と小松菜奈演じるクールな天才女子高生の、誰にも言えない秘密の恋の行方を描きます。
そして今日は、3位にランクインしている「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」をご紹介します。
モナコ大公との“世紀の結婚”から6年。公妃としての生活に馴染めずにいたグレース・ケリー。ハリウッド復帰の誘い位揺れる中、フランスとの政治的対立を巡り、モナコは国家存亡の危機に陥ります。国と愛する家族を守るため、グレースは大芝居に打って出ますが…
今日はこの作品について監督にインタビューを行った、映画ライターの斎藤香さんにお話を伺いました。
高橋:今回、ハリウッドきっての美貌を誇っていたグレース・ケリーを演じたのはニコール・キッドマン。美しかったですね!
斎藤:本当に綺麗でしたよね。ただ、グレースには全然似ていないんです。普通、こういった映画は主人公に似せた役作りをしてくるんですね。例えば「ダイアナ」のナオミ・ワッツや「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」のメリル・ストリープなどは見た目もそっくりに演じていたのですが、今回はそういうのが一切ないんです。でも、映画を観た人が何の違和感も感じないというところがニコール・キッドマンのすごいところで、彼女はグレース・ケリーの心に寄せて演じていたということだと思うんですよね。
高橋:監督が「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」ののオリヴィエ・ダアンですが、インタビューではどんな話が印象的でしたか。
この映画を観る前は“プリンス”と“プリンセス”というセレブリティの裏側を見られるのかなという印象で見ていたんですが、監督は「特別な人たちを描いたつもりはない」と言うんですよね。おとぎ話の裏側ではなくて、普通の夫婦でも当てはまるような姿を描きたかった…と言っていたのが印象的でした。
グレースがハリウッドへの復帰を望んでも「ダメだ」と言われたり、政治的な話に口を挟むとそれもあまり良い顔をされなかったりと、レーニエ大公には昔の亭主関白な旦那様という感じがあったんですよね。それに耐えて、結果的には大公についていく決心をしたグレースの心情を描いている作品だったと思います。
セレブリティの夢物語ではなく、私たちにも共感できる夫婦・家族の形を描いたという本作。しかしながら、豪華な衣装や装飾にも注目したいですね。
今日は【全国映画観客動員ランキング トップ5】をご紹介しました。