2014春 オススメ駅弁ランキング(2014/4/10)
木曜日は、「カルチャー」です。
今日4月10日は「駅弁の日」です。
平成5年、駅弁屋さんなどが加盟する
「社団法人 日本鉄道構内中央会」が制定しました。
どうして4月10日が「駅弁の日」なのか…
弁当の「弁」の文字が「4」と「十」の組み合わせでできていて、
弁当の「当」は「とう(10)」で、4月10日としたそうです。
わかりません!(笑)
そういう日なので、日本列島はだんだんと春が北上しています、GWも近づいています、
ということで今朝は!
「2014春 オススメ駅弁ランキング」
今回のセレクトは、旅行ジャーナリスト、フードアナリストで、駅弁愛好家の小林しのぶさん。
年間150日以上を旅に費やし、4000個以上の駅弁を食破!
駅弁に関する書籍を多数発行していらっしゃる方です。
ベスト3を発表しましょう!
第3位『 春さくら弁当(群馬県・高崎駅) 』1,100円
この春さくら弁当は、季節限定の春爛漫の香りがするお弁当です。
まず、蓋を開けると、そこが一面お花畑のような彩りで、黄色と緑とピンクに溢れています。
おかず、カップも全部、黄色や緑に揃えていて、
中には、菜の花や筍やフキ、タラの芽とか、春の食材がたくさんですね。
心がワクワクするような幕ノ内弁当です。
ごはんは、うっすらピンク色をしているんですよね。それも春らしい。
ピンクの酢めしを使ってて、そこに花が咲いているような桜の塩漬けが乗っています。
蓋を開けた瞬間から春を感じるお弁当です。
とにかく、これだけ春の食材を盛り込んだ駅弁というのは、
なかなか全国を見ても無くて、筍の歯ごたえ、タラの芽の香りとか、五感で春を感じられます。
味はあっさりめでお子さんでも食べられますし、おかずもたくさんありますので、
お酒のおつまみにもなります。
第2位『 漁り弁当(千葉県・木更津市) 』 1,030円
アサリというのは、大漁節の「漁」に「り」と送るんですが、
まさにその名前の通り、漁師さんが持って行くようなお弁当です。
まず、容器はわっぱ型です。
その中に、とにかく、ごはんが見えない位、アサリが敷き詰めてあるんですよね。
東京湾は、もともとアサリの産地で、木更津周辺の海は千葉県の中でも潮干狩りが盛んで、
そこではアサリも取れるんですね。
とにかく生姜で焚いたアサリが敷き詰めてあって、蓋を取るとまず生姜の香りがするんですね。
それで、口に含むとアサリのうま味でぷっくら炊かれていて、
そのアサリと生姜のバランスが絶妙なんですよね。
ごはんにもアサリの出汁が染み込んでいる炊き込みご飯なので、
口の中が東京湾の海のようになった感じです。
おかずは、野菜の煮物とミニコロッケが入っています。
それも、また美味しいんですよね。
とにかく、わっぱ飯というのも、今は珍しいですし、手に持ちやすいですし、
漁師さんが船の上で食べたんだろうなっていう事を思い出させる、
ちょっとノスタルジックを感じるお弁当です。
第1位『 港あじ鮨 春限定バージョン(静岡県・三島駅) 』 910円
この港あじ鮨は、あじ三昧の駅弁です。あじ鮨が3種類入っています。
まず1つは、塩漬けの茎わさびを混ぜた酢めしをあじで握って、
その上に大きなわさびの葉で巻いてあります。
伊豆はわさびの産地でもあるので、口の中でわさびのちょっとピリっとした感じと、
あじが一緒に混じって弾けます。
もう1つは、太巻きが入っていて、太巻きの芯の具があじなんですね。
これも珍しいですよね。
胡麻をふってあるので、胡麻の香りがたっぷりする太巻きで、美味しいです。
そして、春限定ver.という春らしさはなんと、あじを桜の葉っぱで巻いているんです。
桜の葉は独特の香りがあるので、そのあじと桜の香りが、また春らしさを感じるんですよね。
「これ、本当に駅弁なの?」と言うぐらい、駅弁の域を超えているお鮨ですね。
それと、生わさびが入っているんですよ。プラスティックのおろし金付きで。
自分でガリガリ生わさびをすって、そこに醤油を垂らして食べられる。大好きです。
おいおいおい!めちゃめちゃ美味しそうじゃないですか!
この前、三島駅通ったんですよ…買えばよかった!アウトでしょ!
あじと桜の香りが、どういう融合するんだ?
あと、生わさびすって!?弁当じゃねーじゃん!
完全に弁当の域超えてますよ!
アサリのお弁当も美味しそうだったし、春さくら弁当もすごく彩りが…。
なんで今日ここにないの?だいたいあるパターンじゃないですか?!
やっぱり、春って、苦みとか香りを楽しめる季節じゃないですか。
それが入っている弁当を食べて、お花見してみてはいかがでしょうか?
最後に、こんなアドバイスもしていただきました。
今日4月10日は、駅弁の日です。
毎年、駅弁の日に合わせて、各地で新作の駅弁が登場するので、
ぜひ、駅で聞いてみたり、自分で探して、新しい味をちょっと楽しんでみてはいかがでしょうか?