「F1グランプリ」現時点でのドライバーズランキング TOP3(2013/10/10)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は「F1グランプリ」現時点での
ドライバーズランキング TOP3をご紹介!
第3位『 キミ・ライコネン(フィンランド) 』167ポイント
第2位『 フェルナンド・アロンゾ(スペイン) 』195ポイント
第1位『 セバスチャン・ベッテル(ドイツ) 』272ポイント
圧倒的な強さで1位を独走しているセバスチャン・ベッテル。4連覇は目前です。
今週末に鈴鹿で開催される大会でベッテルが優勝し、アロンソが9位以下であれば
日本でベッテルの連覇が決まります。もちろんレースは盛り上がるでしょう。
そして今年は、鈴鹿でF1レースを開催するのが25回目という
アニバーサリーイヤーでもあります。そこで今日はF1ジャーナリストの小倉茂徳さんに
F1レースと鈴鹿サーキットについて伺いました。
鈴鹿サーキットは1962年にオープンし、昨年が50周年でした。
鈴鹿は世界に類を見ない8の字型のコースで、途中で立体交差があります。
その間に2本のストレートと、低速から中速、高速とあらゆるコーナーが入っているコースで
しかも高低差もあります。だからドライバーはひとつのコーナーを上手く抜けられた
…では済まされず、次のコーナー、さらにその次のコーナーと
全てをきれいに抜けていかないとタイムが出せない、現代のF1ドライバーにとって
最も難しいコースのひとつと言われています。同時に、最も好きなコースは?と尋ねると
鈴鹿サーキットを挙げるドライバーが1番多いのです。
鈴鹿サーキットでのF1レースは1987年から始まっていますが、毎年名勝負があり
中でも1988年から1990年には、アイルトン・セナとアラン・プロストの
もの凄いバトルがありました。特に89年と90年には、チャンピオンの座をかけて
お互いの意地がぶつかり合い、実際に車もぶつけあってしまったほどです。
また、1990年には鈴木亜久里選手が日本人で初めて3位で表彰台に上がりました。
ちなみに中西さんは、この鈴木亜久里選手が表彰台に上がったレースを
実際に鈴鹿サーキットでご覧になっていたそうですよ。うらやましい!
1990年代に入ると“皇帝”と呼ばれたミハエル・シューマッハが鈴鹿で勝ち続け、
そして21世紀に入ると、スペインのフェルナンド・アロンソという天才的なドライバーや
フィンランドのキミ・ライコネンといった新しい世代のドライバーの登場により
今度は鈴鹿で“皇帝”シューマッハが倒され、新たな王者が生まれるという場面もあり
長く君臨した王者が入れ替わるとき、最後の最後に一番難しいと言われる
鈴鹿のコースで勝負がつく…という展開が多く見られました。
そして小倉さんは、今年の鈴鹿サーキットでの見どころについてこうおっしゃっていました。
今年のF1は「自然吸気式エンジン」という、普通の空気を吸い込んで爆発させる
…というエンジンの方式としては最後の年になります。来年からは「ターボエンジン」に戻り
1989年から続いてきた「自然吸気式エンジン」の毎分1万8千回転という
あの甲高い良い音が鈴鹿で聞けるのは今年が最後になります。
また鈴鹿サーキットは、遊園地、飲食ブース、グッズを買えるブースなどお店が多く
他のF1サーキットと比べても、その数は遙かに多いです。
飲食店によっては、日本グランプリのスペシャルメニューを用意しているところまで!
そういうメニューを食べ歩いてみるのも楽しいかもしれませんね。
また鈴鹿は親子連れのお客様をとても大切にしていて、例えばレーシングのF1ピットでは
実際にピットストップ時のタイヤ交換を体験することができます。ほかにも金・土・日曜は
毎日1時間、F1はなぜ早く走れるか?という仕組みについて教える講座もあるそうです。
今年は残念ながら、F1に日本人で参戦しているドライバーはおらず、
またシーズン当初は、鈴鹿でのF1開催は今年で最後となるはずでした。
しかし、シーズン途中に鈴鹿でのF1開催が2018年まで継続されることが発表されたり、
また2015年からは、HONDAがF1に復帰参戦することも発表され、
日本人にとって嬉しいニュースが続いています。これからも鈴鹿を舞台に
名勝負・名シーンが生まれていくことと思いますが、まずは今週末の戦いに注目ですね。
今日は『F1 現時点でのドライバーズランキング TOP3』をご紹介しました。