12月の注目作品はこちら!(2018/12/6)
木曜日は、「カルチャー」。
いよいよ師走。忙しい日々が続きますが
その先には“冬休み”というお楽しみが!
そこで今回は、12月に公開される注目映画をご紹介。
その前に、まずはいまヒットしている映画をチェック!
興行通信社調べ、先週末12月1日、2日の興行成績トップ3をご紹介!
第3位『 くるみ割り人形と秘密の王国 』(公開1週目)
チャイコフスキーのバレエ作品をベースにしたディズニー映画。18歳のマッケンジー・フォイが演じるヒロイン、クララは透明感がすごい!そして、ディズニーならではの圧倒的な映像美が新たな「くるみ割り人形」の世界を作り出しています。
第2位『 ボヘミアン・ラプソディ 』(公開4週目)
先月このコーナーでもご紹介した「ボヘミアン・ラプソディ」伝説のバンド、クイーンの結成秘話、そして栄光と苦悩を描きます。映画のハイライト「LIVE AID」で実際に行われたクイーンのステージはYouTubeでも観られますが、映画の大ヒットとともに、こちらも1億1千万ビューを突破したそうです!
第1位『 ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 』(公開2週目)
「ハリー・ポッター」と同じ世界で展開される「ファンタビ」シリーズの第2弾が公開されました。アメリカの収容施設から脱獄した闇の魔法使い・グリンデルバルドに、主人公・ニュートと若きダンブルドアがともに立ち向かいます。「ハリー・ポッター」シリーズとのリンク具合も楽しめます!
以上、最新の全国映画動員ランキングトップ3でした。
そして、今日は12月に劇場公開される注目の2作品について、映画ライターのよしひろまさみちさんに伺いました。
中西:よしひろさん、おっはー!今回は12月公開の大作、そしてよしひろさんの注目作の2作品をご紹介いただきますが、まず1作目は?
よしひろ:はい。まず最初はレディ・ガガさんの初主演作としても話題の12月21日公開『アリー / スター誕生』です。
こちら、ガガさんが演じるのは“アリー”という歌手を夢見る女性なんですが、ちょっとルックスに自信がないんですよ。で、ちょっと夢を諦めそうになっているときに、有名なカントリー・ミュージシャンのジャクソンと偶然出会って、彼が彼女の才能を見出すんです。で、彼女はどんどんスターダムを駆け上がっていくんですが、一方のジャクソンはちょっと問題を抱えていて、どんどん没落していってしまう…というね。
で、これ実は4度目の映画化なんですが、古い方のバージョンを知っている人も知らない人も、どちらも楽しめる作品に仕上がっていると思います。
綿谷:私もこれ観てきたんですけれど、王道のシンデレラ・ストーリーとも言えるし、それがすごい良くて。書き下ろしの歌も本当に素晴らしくて、最後にふたりが一緒に曲作りをしているところを見せるの、あれずるいです。泣いちゃう〜!
よしひろ:あれは本当にずるいですよね(笑)。しかも、主演のブラッドリー・クーパーが監督も務めているんですけれど、まさかあのイケメンが監督も出来て、歌も歌えるなんて…天は二物も三物も与えるんですね、はいっ!(一同爆笑)
中西:さ、続いての注目作品は?
よしひろ:はい。『彼が愛したケーキ職人』という、先週の土曜日から全国順次公開となっている作品です。
こちらのストーリーは、ベルリンのカフェで働いているトーマスというケーキ職人と、イスラエルから出張でやってくる妻子ある男性・オーレンが恋に落ちます。…なんですが、ある日突然オーレンがトーマスへの連絡を絶ったと思っていたら、彼はイスラエルで交通事故で亡くなっていた、と。傷心のオーレンがエルサレムへ向かうと、そこではオーレンの妻がカフェの営業を再開したところで…というお話です。
綿谷:私これ昨日観てきたんですが、最初はちょっとほのぼのした展開もあるのかな、と思っていたら、全然!ですよね。もう大人向けで、普遍的な感情の移ろいもあるし、ドイツとイスラエルという微妙な国民感情とか、あとは宗教のしがらみや恋愛対象の性別とか、すごく今っぽいトピックも織り交ぜた作品でしたね。
よしひろ:そうですね。これは“LGBTQ”と呼ばれるセクシャル・マイノリティを描いた映画の部類には入るんですが、この映画が描いているのは超絶普遍的な“愛”の映画なんです。最愛の人を失ったとき、人はどうするかっていう…。なので、ひとりでも家族を失った経験のある方がこれを観たら、人ごとではないと思わされる作品です。ちょっとお子様には難しいかもしれませんが、大人の方はぜひ!
綿谷:“ほろ苦い”という言葉がぴったりな映画ですね。
よしひろ:そう、あとケーキ職人が作るケーキが異常にうまそうなんです(笑)。これも結構ポイント!
よしひろさんは年内にもう一度ご登場くださるそうです。次回の作品も楽しみですね!