国際中医薬膳師の大友育美さんがオススメする“深まる飽きに摂りたい食材 トップ3”(2018/10/11)
木曜日は、「カルチャー」
今日、東京の新たな台所・豊洲市場がオープンしました。
魚に野菜など、全国各地から、美味しいものが集まってくるわけですが、日常の食生活で美味しいものを食べて、体を気遣うということが薬膳の考え方です。
今回は、フードコーディネーターで国際中医薬膳師の大友育美さんがオススメする
【 深まる飽きに摂りたい食材 トップ3 】をお送りします!ではいきましょう!
第3位 『 長ネギ 』
第2位 『 大根 』
第1位 『 まいたけ 』
中西:大友さん、よろしくおねがいします。
僕が一番楽しみにしているコーナーが始まりました!
ここで聞いたものを、毎シーズン食べているので今日も楽しみにしています。
今回もどれも旬のものですね、素材に期待できること詳しく聞いていきます。
さて、大友さん、この時期は気温の上下も激しいですし体調も崩しがちですよね。
大友さん:そうですね、薬膳でもこの季節は、体のバランスが崩れやすくて、風邪をひきやすくなってくる季節でもありますね。
中西:あとは乾燥も強くなってきますよね?
大友さん:なので、この季節は白い食材で潤いを補っていただきたいです。
中西:なるほど。では、早速トップ3をおさらいしていこうと思います。
まずは、3位の『長ネギ』はどういう効果があるんですか?
大友さん:寒気がしたり、手首や足首がゾクゾクってするとき、いわゆる、風邪の前の症状が出たときに摂っていただきたい食材ですね。熱々のお味噌汁で長ネギを食べていただきますと、じんわり汗をかいたり、鼻水がちょっと出たりしますよね。
中西:あぁ!はいはい、わかるわかる!熱いお味噌汁を飲むとじんわり汗をかいたり、鼻水出ますね。
大友さん:これは、汗とか鼻水で体の毒を外に出しているからなんです。
中西:そうなんだ!ということは、長ネギ自体に体を温める効果があるということなんですか?
大友さん:芯から体を温めて、汗を出すことで中から冷えを追い出してくれます。
中西:長ネギは、白い部分と青い部分がありますが、それぞれに効く成分が違ったりするんですか?
大友さん:白い部分は漢方薬にもなっていて、体を温める作用がとても強いとされています。青い部分は汗や熱を発散させる働きがあると考えられてます。
中西:なるほどね、じゃあ、両方食べるのが良いんですね。
では続いて、2位の『大根』!僕、大根は煮込んだものも好きですね、薄切りにして生で食べるのも好きなんですよね。
大友さん:大根は、頭が熱っぽくぼーっとする、喉が腫れて痛い、鼻が詰まっているときなどに、熱を冷やして炎症を鎮めてくれます。それと、消化を助ける作用で胃腸もスッキリさせてくれます。
中西:そうだ!大根おろしを途中で食べたりすると消化を促してくれるって言いますもんね。
大友さん:お腹がすっきしていれば、心が安定してよく眠れるようになり、具合が悪いときの回復の助けになってくれると思います。
中西:大根は皮もけっこう大事なんじゃないですか?
大友さん:そうなんです!丸ごと食べていただくというのが薬膳でもオススメになりまして、ビタミンCなどもたっぷり摂れますので、皮ごと食べていただきたいですね。
中西:大根の皮にビタミンCがあるのはわかるんですけど、基本的に皮を剥いて調理しますよね?
大友さん:そうなんですよねぇ、ちょっと固くて気になるかもしれませんけど、出来るだけ薄く切っていただくとか、塩で揉んでいただくとかという方法で食べていただければなと思います。
中西:レモンと一緒に漬けるのもいいんですか?
大友さん:はい、レモンやお酢とかで塩で揉んだ大根を浅漬けにしていただくのがオススメです。炎症をとって風邪に良いと思います。
中西:お酢とレモンで爽やかになりますもんね。香りも良さそうだし、良いですね!
そして1位の『まいたけ』。これはどういうことなんですか?
大友さん:まいたけは、生命エネルギーの気を補い、免疫機能をアップしてくれます。ウイルスに抵抗する力を養い、病気になりにくい体を作ってくれるとされています。
中西:なるほどね!キノコの美味しい時期ですが、まいたけの美味しいレシピってどういうのがありますか?
大友さん:みなさんやってらっしゃると思いますが、ホイル焼きですね。味噌とみりんを同量混ぜていただいたものをまいたけにかけて、ホイルで包んで、オーブントースターで7〜8分。これで美味しく食べられますよ。
中西:味噌ね!ということは、発酵の力、菌も同時にいただけるということですね!今聞いているとやっぱり、鍋かなと思っちゃいましたね!全部の食材をね!これでも良いですよね?
大友さん:そうですね、オススメのお野菜ばっかりの鍋ですね!
中西:ですよね!わかりました。ありがとうございます。いろいろと食べようと思います!
国際中医薬膳師、大友育美さんに、お話を伺いました。
ありがとうございました。
大友さん:はい、ありがとうございました!