「広辞苑」の最新版発売!(2018/1/11)
木曜日は、「カルチャー」。
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第5位『 夢をかなえる小さな習慣 』相川圭子(大和書房)
第4位『 今日の治療薬<2018>解説と便覧 』(南江堂)
第3位『 広辞苑 机上版(第七版) 』(岩波書店)
第2位『 セイギタイ 』浦山慎也(小学館 少年サンデーコミックス)
第1位『 広辞苑 普通版(第七版) 』(岩波書店)
3位に机上版、1位に普通版が入っていましたが、国民的な辞書とも言える『広辞苑』の、10年ぶりとなる改訂版が1月12日に発売となります。
1955年の第一版発売から60年を経て、今回が第七版。番組では、今回の改訂版の編集を総指揮した平木編集長にお話を伺いました。
中西:発売日を前にした今のお気持ちは?
平木さん:緊張していますね。
中西:今回の改訂版は何人くらいの方が、どれくらいの時間をかけて完成させたのでしょう?
平木さん:最大で17名になります。期間としては4〜5年かかりましたね。
中西:発売前の情報によると、今回は新たに一万語を収録しているそうですが、例えばどんな新しい言葉が入ったんですか?
平木さん:身近な用語で言いますと「がっつり」とか「婚活」とかが入りましたし、あとはこの間に起きた大きな天災「東日本大震災」と「熊本地震」も収録しています。あるいは、新しくできた省庁として「消費者庁」や「スポーツ庁」なども入っています。
中西:新たに収録する言葉はどんなふうに収集するんですか?
平木さん:集めるのは、日頃からニュースやネット上の記事などを見たりしています。あるいは街中の看板や電車の中吊り広告なんかを見て、それをメモしたりすることもしています。
中西:最終的に収録するかしないかという判断は、何を基準に決めているんですか?
平木さん:広辞苑の編集方針として「日本語として定着した言葉」あるいは「定着すると思われる言葉」というのを、ひとつひとつ判断して決めていきます。
中西:1万語増えて、第七版では何万語収録されていますか?
平木さん:総項目数25万となります。
中西:今回の改訂版で特に気をつけたことは?
平木さん:毎回同じなんですけれど、辞典の項目というのはひとつひとつ関連性があるので、あるひとつの言葉に修正を加えたら、その修正はほかのどの項目に派生していくのか…というのを絶えず気にしながら作業しなければならないので、そこは常に気を張る作業でしたね。
中西:前回の改訂版から今回の第七版が出るまでの10年で、世界にはスマートフォンが普及し、分からない言葉をすぐにインターネットで調べることもできます。そんな中で「広辞苑」はどんな存在であって欲しいでしょうか。
平木さん:今はネットで調べればいくらでも情報が得られますので、情報量で比べたら広辞苑はかないませんが、ある言葉と出会ったり、この事柄は何かと知りたいときに、広辞苑ですと的確に、短く簡潔に知ることができますので、その言葉を知る“入口”としてひいていただけるとありがたいな、と思います。
『 広辞苑(第七版) 』は、6月30日までは完成記念特別価格として、普通版8,500円、机上版13,000円で発売されます。