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WEBコミックのトレンドは??(2017/11/30)

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木曜日は、「カルチャー」。


今日のランキングは「100万人が選ぶ本当に面白いWEBコミックはこれだ!2018」をご紹介!



女性ランキングの第1位『 マリーミー! 』夕希実久 LINEマンガ(LINE)

男性ランキングの第1位『 ケンガンアシュラ 』原作:サンドロビッチ・ヤバ子/作画:だろめおん マンガワン/裏サンデー(小学館)


「100万人が選ぶ本当に面白いWEBコミックはこれだ!2018」は、2016年9月1日から2017年8月31日に1度でも更新されたWEB発のマンガを対象として、一般投票で順位が決まりました。
そして今日は、TSUTAYA三軒茶屋店の栗俣さんに「WEBコミックのトレンド」についてお話を伺いました。


高橋:おはようございます!今日お越し頂いた栗俣さんは「100万人が選ぶ本当に面白いWEBコミックはこれだ!2018」の実行委員長で、TOブックスから発売された、この企画の結果・内容を網羅した書籍の著者でもいらっしゃいます。


中西:出版業界の売り上げが落ちる中、現在コミックの売り上げはどういう状況ですか?


栗俣:はい。市場としましてはまず“紙のコミック”こちらは現在、1947億の売り上げで、前年比7.4%減と大変厳しい状況なんですが、電子などを含めたコミック全体で見ると4450億で、0.6%増となっています。コミックのコンテンツとしては非常に盛り上がっている状況でして、紙媒体で100万部売れるものはほとんどないんですが、WEBコミックには読んでいる人が100万人超えている作品がゴロゴロあるんです。


中西:これまでのマンガは、まず雑誌に掲載されて、それから単行本が発売されるという流れが一般的でしたが、今はそうではなくなってきていると?


栗俣:そうですね。雑誌と同じ形で連載がアプリになっている、というイメージかと思います。


中西:新たにWEBコミックを始める新興勢力みたいのもでてきているんですか。


栗俣:そうですね。今までは出版社がメインだったんですが、最近ではIT企業も参入してきていて、アプリで発表した作品をコミック化する、という流れがここ数年出来ています。


中西:そんな中で、大手出版社のWEBコミックに対する対応はいかがですか。


栗俣:大手出版社も紙媒体での連載をWEBコミックに転載したり、オリジナル作品をアプリで連載したりといったこともやっています。


高橋:今回の投票ランキング、男性の1位は「ケンガンアシュラ」こちらはどんな内容ですか?


栗俣:ひと言で分かりやすく言うなら「超格闘技マンガ」です。少年マンガの王道とも言えるトーナメント戦、またその裏側にある人間ドラマも丁寧に描いているマンガです。


高橋:そして、女性の第1位「マリーミー!」は?


栗俣:こちらは“強制結婚”という仕組みが出来た世の中を舞台に「結婚から始まる恋愛」を描いた作品です。こちらも結構、王道な少女マンガと言えると思います。


高橋:キュンキュンしますね♪


中西:印刷物で発表されるマンガと、WEB上で発表されるマンガ。その発信形態において、マンガの性質は何か変わってきていますか?


栗俣:僕はマンガの性質自体はそれほど変わっていないと思っています。昔、僕たちが小学校でジャンプの話をしていたように、いまはアプリのマンガを小学生たちが話題にしているというだけ。形式が変わっただけで、存在自体はそれほど変わっていないと思います。


中西:気になるのが料金形態なんですが。


栗俣:基本的には無料で読めるものがほとんどです。連載ということで考えると、最新作はどこのアプリでもほとんど無料で読めてしまうんです。ただ、過去にさかのぼるとお金がかかる、という感じですね。


中西:今後、マンガはどんな形で楽しまれるものになっていくと思いますか?


栗俣:アプリという存在が、例えば雑誌の種類が増えたのと同じ感じだと思うので、今後もマンガはどんどん拡大していって、根本的には変わらないんですけれど、より多くの方が楽しめるコンテンツになっていくのではないかと思っています。


栗俣さんの著書「100万人が選ぶ本当に面白いWEBコミックはこれだ!2018」は、TOブックスから発売中です。いま、どんなWEBコミックが人気なのか?興味がある方はご覧になってみてください。