2016年、高橋万里恵が選ぶ映画ベスト3!!(2016/12/22)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は高橋万里恵さんが2016年に観た
映画ランキングベスト3をご紹介!
【 第3位 】ズートピア
こちらはディズニーなアニメーション。動物たちが文明社会を築いた世界「ズートピア」で、夢を叶えて警察官になったウサギの女の子・ジュディの奮闘を描いています。
万里恵:この説明だけ聞くと子ども向けの映画と思われるかもしれませんが、大人も楽しめる作品です。とにかくキャラクターが可愛くて、主人公のウサギのジュディはふわふわのモフモフですし、キツネのニックはあまりに格好良くて、映画が終わったあとに友達と「こういう男の子っていないよね!こういう子がいたら好きになるよね!!」という話をしたくらいです。そして作品にはちゃんとメッセージ性もあって「諦めずに挑戦し続けよう」というのがすごくストレートに伝わってくるんです。見終わったあとはとってもハッピーな気分で、主題歌の「トライ・エブリシング」を1ヶ月くらいずっと歌っていました。
【 第2位 】ヴィジット
こちらの映画は昨年公開でしたが、万里恵さんが観たのが今年ということでランクイン。「シックスセンス」のM・ナイト・シャマラン監督が、大作から一転、私財を投じて製作したインディーズ作品。3つの奇妙な約束事がある祖父母の家にやって来た姉弟が体験する恐怖を描いたスリラー映画です。
万里恵:映画に出てくるその3つの約束事。第1の約束は「美しい時間を過ごすこと」第2の約束は「好きなものは遠慮なく食べること」第3の約束は「夜9時半以降は絶対に部屋から出ないこと」。この3つの約束事の時点ですでに怖いですよね…?そしてこの作品のポイントは映像。作品に登場するお姉ちゃんが撮影している映像なんです。祖父母の家では色々なことを頼まれるのですが、例えば「オーブンを掃除して」と言われて、お姉ちゃんがオーブンを掃除するんですが、それを俯瞰してビデオカメラで撮っていて、おばあちゃんが今にもオーブンを閉めてしまいそうなんですよ。「えっ、なんで??」みたいになって…。後半にだんだんそのナゾが解けてくるんですが、シャマラン監督の作品なのでやっぱりどんでん返しがある訳ですよ。それを観て、私はイスから浮きました。あまりに怖くて、驚いて(笑)
【 第1位 】この世界の片隅に
太平洋戦争のさなかの昭和19年。突然の縁談で広島から呉にやってきた、おっとり・ちょっとボーッとしている18歳の娘「すずさん」の物語。
番組では、10月に主人公「すずさん」の声を担当したのんさんのコメントと共にご紹介しました。封切り後は作品を観た人の絶賛の声が広がり、公開する劇場は増え続けています。
万里恵:この映画は戦争のさなかの日常を描いていて、配給もなくなってしまうという本当に過酷な状況の中、たくましく美しく生きている様が描かれています。私たち、戦争を知らない世代でも「私たちの時代は、戦争のあったあの時代を一生懸命生きてくれた方たちがいるから今の時代があるんだ」と、すごく心に染みる作品です。エンドロールが終わってからも涙が出た作品っていうのが初めてで、周りを見てもエンドロール中もずっと泣いている方がたくさんいらっしゃいました。この映画は「ここが良い」「ここを観て欲しい」という作品ではなく、とにかく観て欲しい、とにかく知って欲しい…大切な人と観て欲しい作品だと思いました。
いかがでしたか?今日ご紹介した作品は現在劇場公開中、あるいはDVDでリリースされている作品ですので年末年始にまとめて観賞してみるのも良いかもしれません。
今日は、高橋万里恵さんが2016年に観た映画ランキングベスト3をご紹介しました。