“トランプ大統領誕生”で、日米関係はどう変わる??(2016/11/10)
木曜日は「カルチャー」。
今日はアメリカ大統領就任時の
高齢ランキングトップ3をご紹介!
第3位『 第9代 ウィリアム・ハリソン(68歳) 』
第2位『 第40代 ロナルド・レーガン(69歳) 』
第1位『 第45代 ドナルド・トランプ(70歳) 』
こちらは、アメリカ大統領就任時の高齢ランキング。来年1月20日、アメリカには政治経験も軍人経験もなく、過去最高齢の大統領が誕生することになりました。
今日は政治・社会・サブカルチャーなど幅広いテーマで活動する文筆家・古谷常衡さんをスタジオにお迎えしてお話を伺いました。
古谷さんには先週の月曜日にもスタジオに来ていただいて、小学館新書から発売された著書『草食系のための対米自立論』をもとに、原発事故とトランプ現象が日本をアメリカからの自立に向かわせる、というお話を伺いました。こういうお話を書かれていますが、実際にトランプ氏が勝利すると思っていましたか?
もう本当に、5%くらいしか思ってませんでした。十中八九はヒラリーだろうと。この本を書いたのは、もし本当にトランプ氏が大統領になったときに、それで日本がどうなるのかという“思考の訓練”考え方の訓練をするべきだと思って書いたので、だから僕はそんなに慌ててはおりません!訓練が出来ているので(笑)
実際に「日本がアメリカからの自立に向かう」というのは、今回の選挙結果…「トランプ大統領誕生」というのが決定打になると思いますか?
間違いなくそうですよね。日本の中でもトランプ氏の言ったこと、例えば「在日米軍撤退」といったことを受けて、日本はどうなっていくんだろう?日本の防衛はどう考えていくんだろう??…といったことをすでに考え始めているのではないでしょうか?ヒラリー氏だったらおそらく現状維持だったと思うので、そんなことは考えない。でも、トランプ氏が大統領に決まったことで「日本の防衛はどうするべきか」と皆が考え始めたと思います。これがまさに、自分の頭で考えるという“自立”の第一歩ですよね。それがもう初日から始まっているという、僕はすごい現象だと思いますね。
トランプ氏が発言したことを実行するとなると、日本がいま以上…ともすると駐留費用100%を負担しなければ、在日米軍は撤退ということになります。これは在日米軍基地に反対する人には良い機会と言えますよね。
僕も本の中で書きましたけれど、「基地反対」とおっしゃる気持ちは分かりますので、だったらトランプ氏の方が良いんじゃないか、と順当にいけば思いますよね。今まさに翁長さんが「トランプ氏に会いに行きたい」「基地整理に期待する」とおっしゃっていて、おおむね私はそういう方向になると思います。今日明日に、という訳にはいかないでしょうけれど、トランプ政権が続く限りは米軍基地はより整理・縮小の方向に進んでいくと思います。
実際に、これまで沖縄米軍基地反対を訴えていた機関やメディア、識者はいまどんな立場を取っているんですか。
沈黙していますね。おそらく、絶対にこういう結果にはならないと思っていて、仮に思っていたとしてもそれについて“考える”という訓練をしてこなかった…つまり、トランプ氏が大統領になったときはどうするんだ、という想像力を養ってこなかったので、実はいま一番困っているのではないでしょうか。
米軍が撤退すれば、日本は自国防衛をどうするのかという問題に直面します。北朝鮮の核開発、中国の領海侵犯など何か講じなければならない状況ですか?
当然そうですよね。昨日の日経平均も防衛関係産業の株価が非常に高騰しているんです。これは投資家も、トランプ氏の言っていることが100%は実行できないにしても、防衛予算を増やすしかないのでは…というのは非常に常識的な判断だと考えているということだと思います。
今日は「アメリカ大統領就任時の高齢ランキング」トップ3と、文筆家・古谷常衡さんのインタビューをご紹介しました。