鳥取県・長野県・滋賀県に多い○○って??(2015/10/1)
木曜日は、「カルチャー」。
今日は、人口10万人あたりに対する
登録スポーツクラブの数が多い都道府県
トップ5をご紹介!
第5位『 静岡県 』
第4位『 香川県 』
第3位『 滋賀県 』
第2位『 長野県 』
第1位『 鳥取県 』
こちらは、NTTタウンページデータベースが先日発表した、人口10万人あたりに対する登録スポーツクラブの数が多い都道府県トップ5です。都市部に多そうなスポーツクラブ。トップ3が鳥取・長野・滋賀というのは少し意外な気もしますね。
今日から文部科学省内に「スポーツ庁」が発足しました。そこで今日は「今後のスポーツ政策のあり方検討とスポーツ庁創設に向けたプロジェクトチーム」の有識者会議メンバーで、スポーツ情報戦略がご専門の専修大学・久木留毅教授にお話を伺いました。
中西:スポーツ庁はどういう目的で発足した組織なんでしょう?
久木留:「スポーツ庁」は、これまでバラバラだった日本のスポーツ行政とその予算の一元化、そしてそれを効率的に運用する目的で発足しました。
中西:何かモデルはあったんですか?
久木留:世界を見渡してみても、この「スポーツ庁」のようにスポーツ行政だけに特化した省庁を持っているのはロシアだけなんです。ただ、今回「スポーツ庁」を発足するのにあたって一番モデルになったのは、イギリスとオーストラリアなんです。
中西:庁内に設けられたセクションは「政策課」「スポーツ健康推進課」「競技力向上課」「スポーツ国際課」「オリンピック・パラリンック課」となっていますが、それぞれの役割を教えてください。
久木留:まず「政策課」こちらがこの「スポーツ庁」全体をコントロールしていく課だと言って間違いないでしょう。「スポーツ健康推進課」は、地域でのスポーツの普及やスポーツクラブの育成、子どもの体力向上なども担っていきます。「競技力向上課」は選手強化への支援、医・科学を活用した競技力向上策の開発を行っていきます。「スポーツ国際課」は、2020年の東京オリンピックだけでなく、国際大会の招致や国際交流、またドーピング問題の対策なども行っていきます。「オリンピック・パラリンピック課」は2020年までの期限付きで設置された課で、東京オリンピック・パラリンピックに向けてのムーブメントを推進していこう、という課です。
中西:「スポーツ庁」が発足して、当面の課題は?
久木留:まずは、色々な省庁にまたがっている予算をどうコントロールするか、という“司令塔”的な役割と、まだ新しい省庁なので、その役割を国民の皆さんにちゃんと認知してもらうことですね。オリンピックのためだけに発足した省庁ではないということを理解してもらう必要があります。
中西:2020年の東京オリンピックで、開催国にふさわしい成績を残すことも大きなミッションですよね。
久木留:近年で一番成功したのは2012年のロンドンオリンピックだといわれています。イギリスはこの大会で金メダルランキング3位でしたし、日本はこの大会で17日間毎日、合計で38個のメダルをとり続けて、それが2020年のオリンピック招致につながったことは間違いないので、国民の皆さんにスポーツの良さを伝えていくためにも、やっぱりメダルを取り続けることも大事だと思います。
今日発足した「スポーツ庁」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックだけでなく、今後の日本のスポーツ行政に新たな道を開いてくれそうですね。
今日は新しく発足した「スポーツ庁」についてご紹介しました。