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バスケットシューズの“トレンド事情”(2011/5/24)

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火曜日は、「ビジネストレンド」。


今日は、アメリカ・プロバスケットボール、NBAで起きている、ある異変を探ります。
まずは、『2010年〜11年シーズンのNBAプレーヤー契約金トップ3』


第3位「ケビン・ガーネット (ボストン・セルティックス)」1880万ドル およそ15億円
第2位「ラシャード・ルイス (ワシントン・ウィザーズ)」2050万ドル およそ16億円
第1位「コービー・ブライアント (ロサンゼルス・レイカーズ)」2480万ドル およそ20億円

これはあくまで推定金額ですが、さすがNBAプレーヤー、ケタ違いのお金を貰っています。
しかし、今日の話題はそこではありません。実はこのトップ3の中に、
ナイキやリーボックなど欧米のブランドではなく、別の国のブランドのバスケットシューズを履いている選手がいます。
それは、『中国』です!


NBA専門誌『月刊HOOP』の編集部の方に伺ったところ…
例えば、セルティックスのシャキール・オニール。NBAを代表するセンター、通称シャック。
彼が履いているのは、「LI−NING(リニン)」という中国ブランド。2006年から契約を結んでいます。
マーベリックスのベテラン司令塔、ジェイソン・キッドは、「PEAK(ピーク)」。
先ほど名前の出たケビン・ガーネットは、「ANTA(アンタ)」。
いずれも中国メーカーと契約しています。
そのほか、若手の才能のある選手も、中国ブランドと契約を結び始めています。


この「LI−NING」というメーカーは、昨年中国メーカーとして初めてアメリカにショップを出し、話題に。
「PEAK」は、すでに15人のNBA選手と契約を結び、今年の秋には全米のスポーツショップに商品を並べる予定です。


この背景にあるのは、欧米のメーカーが、経費を削減する傾向にある中、中国メーカーが多額の契約金で、
NBAのスター選手と次々と契約していると見られています。
これはバスケだけでなく、棒高跳びの女王、ロシアのイシンバエワ、
女子テニスの元世界王者、エレナ・ヤンコビッチなど、中国企業と契約する選手が増えています。
ほんの数年前までは認知度ゼロだった中国のスポーツシューズが、アメリカ人の足元にじわじわと進出しています。