プロインタビュアー・吉田豪さんが唸った「独白本」3冊(2016/2/16)
火曜日は「ビジネストレンド」です。
今日は書籍に関するトレンドを探ります。ご紹介するのはこちら
『吉田豪さんが選んだすごい独白本 トップ3』
いま、理化学研究所の元研究員、小保方晴子さんの独白本が話題となっています。
今回はタレント本の収集家としても有名なプロインタビュアーの吉田豪さんに、豪さんも唸った独白本を3冊選んでいただきました。
【 長門裕之『洋子へ』 】
「これまでに肉体関係を持った相手との赤裸々なプレイ内容から、芸能界の仲間たちへのストッパーのない悪口まで、余計な情報だけで構成された奇跡の一冊」(吉田豪)
長門さんが「酒を飲みながら編集者と馬鹿話をしていたら、その会話も録音されていて、そっちの情報だけで原稿チェックもないまま本を作られちゃった」という本だそうです。
【 ダン池田『芸能界本日モ反省ノ色ナシ』 】
「自分の扱いがぞんざいだった『夜のヒットスタジオ』のプロデューサーを失脚させるために書き上げた怨み節本」(吉田豪)
音楽番組『夜のヒットスタジオ』の演奏バンドのリーダーで、パーカッション奏者のダン池田さんが生前に書かれた本です。
これ以上は朝の番組では紹介できないような内容となっているとか。
【 石原真理子『ふぞろいな秘密』 】
「芸能界のいじめの構造を告発したいと本人が意気込んだはずなのに、なぜかこれまでに交際した大物たちのエピソードばかりが話題になった一冊」(吉田豪)
この本は、石原真理子さんが鉛筆で修正した原稿を編集者が消しゴムで片っ端から消していった結果、最初の意図とは全く違う本になったらしく、石原さんは激怒。豪さんは爆笑したそうです。
以上、プロインタビュアーでタレント本収集家の吉田豪さんが唸ったタレント本をご紹介しました。
◆「独白本は一瞬売れて、すぐ終わるので印象に残らない」
いま売れている独白本は何なのでしょうか。
こちらは東京駅の目の前にあります八重洲ブックセンター総合ベストセラーランキングの中から集計していただきました。
結果、やはり一番売れているのは小保方晴子さんが書いた『あの日』。
それに次いで、元東京都知事の石原慎太郎さんが書いた『天才』が売れているそう。こちらの本は、田中角栄元首相が自らの人生を独白するという形式で書かれた、石原さんの新刊だそうです。
こうした有名人、著名人が書いた「独白本」というジャンルで、これまでに発行された有名なものは
・二谷友里恵さんが、郷ひろみさんとの結婚生活をつづった『愛される理由』
・その郷ひろみさんが、二谷さんとの離婚にあわせて出版した『ダディ』
・ビッグダディの奥さん、美奈子さんが書いた『ハダカの美奈子』。こちらはコミック版も出版されました。
・スポーツ分野では元プロ野球選手の愛甲猛さんの『球界の野良犬』
などがありますが、八重洲ブックセンターの方も「こうした本は一瞬売れて、すぐ終わるのであまり印象に残らない」と話しています。
今年は芸能界、スポーツ界、政治の世界で様々なスキャンダルが続いています。もしかするとあの出来事の、あの人の独白本も出てくるかもしれません。あなたは誰のどんな独白本が読みたいでしょうか。
トレンド・アイズ。今回は、「独白本の最新トレンド」をご紹介しました。