2015年ビジネス書の売れ筋から見る、人気の思考法(2015/12/29)
火曜日は「ビジネストレンド」です。
今回ご紹介するランキングでは、今年、2015年にビジネスマンの方々がどんなスキルや考え方を学ぼうとしたのか、その傾向を探ります。
『2015年 ビジネス書の売れ筋 トップ3』
東京オリンピック・パラリンピックへ向け日本が大きく変化する中、そして、景気が上向いているとされる中、どんなビジネス書が人気だったのでしょうか。今回は丸善・丸の内本店に伺いました。
第3位 【 岸見一郎『嫌われる勇気』ダイヤモンド社 】
フロイト、ユングと並ぶ心理学者、アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を物語形式でまとめた一冊。
昨年のランキングでも、アドラー心理学関連の本はトップ3にランクイン。
長い時間をかけて研究されてきたアドラー心理学。日本のビジネスマンの定番になりつつあるのかもしれません。
値段 税込み1,620円
第2位 【 スティーヴン・レヴィット『0ベース思考』ダイヤモンド社 】
「ワールドカップでペナルティキックをどの方向に蹴るか」のような答えの見えにくい問題から、「恋人と別れるか」といった身近な問題や、国家の政策にいたるまで、合理的な答えを導くための思考法を紹介している本です。
著者はノーベル賞の有力候補にもあがる実力派の経済学者ということもあり、2015年も引き続き人気でした。
値段 税込み1,728円
第1位 【 グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』かんき出版 】
「より少なく、しかしより良く」という生き方を目指すための考え方。それがエッセンシャル思考なのだそう。
本当に必要なことを見極め、それを確実に実行するためのシステマティックな方法論。99%の無駄を捨て、1%に集中する方法とは。
値段 税込み1,728円
以上、丸善・丸の内本店『2015年 ビジネス書の売れ筋 トップ3』でした。
ランキング上位3つ、考え方・思考法に関する本ですが、ビジネス書においては鉄板のテーマだそう。
考え方一つで、ビジネスの方向性やアイディア、問題解決に応用できるからでしょうか。
◆ビジネス書、2015年のキーワード
今年のビジネス書を振り返るキーワードは「IoT」(インターネット・オブ・シングス)と「地政学」。
「IoT」は、いわゆるモノのインターネットのこと。今や冷蔵庫、エアコンなどにもインターネットが接続される世の中です。そんな新しい時代の解説本、そして、これからの社会の在り方やサービスの在り方を予測した本が、2015年、多く出版されました。
また、国際情勢を見通す上で欠かせない知識が「地政学」。こちらもビジネス書のテーマとして注目されました。
最後に、この年末年始に読んでおくと、2016年にスタートダッシュができそうな本を教えてもらいました。
【 三谷宏治『戦略読書』 】
戦略的な読書術を学べる本だそうです。これを読んでから次の本へと進むと、読書の仕方が変わるとのこと。
今とは違った自分を作ることができる本、いかがでしょうか。
トレンド・アイズ。今回は、「2015年 ビジネス書のトレンド」をご紹介しました。