オリンピック陸上・男子100メートル決勝最終結果(2012/8/6)
月曜日は、「スポーツ」。
今日は、ロンドン・オリンピックの陸上
『男子100メートル決勝』の最終結果をご紹介します。
第3位「ジャスティン・ガトリン(アメリカ)」…9.79秒
第2位「ヨハン・ブレーク(ジャマイカ)」…9.75秒
第1位「ウサイン・ボルト(ジャマイカ)」…9.63秒
前回の北京大会で、当時の世界新記録9.69秒というタイムを出して優勝したボルト選手。
その1年後に現在の世界記録である9.58秒というタイムを記録し、今大会でも自身の持つ
オリンピック記録を塗り替えて金メダルを獲得。“世界で最も速い男”であり続けています。
ボルト選手の身長は195センチ。これまで、長身の選手は風の抵抗を受けやすいため
トラック競技には不向きとされてきましたが、彼の長く硬いアキレス腱がそれをカバーしています。
そしてボルト選手が走るときの最高速度は時速44キロ、およそ60メートルを過ぎた時点で到達します。
この最高速度を保つ時間が長いことが、ボルト選手の強みと言われています。
ただ予選などでは、終盤に力を抜いてしまうことも度々指摘されています。
また、弱点とされているのがスタートのリアクションタイムです。現代のスポーツ科学では
スタートの合図を聞いてから筋肉が動き出すまでの時間は、約0.08秒かかるとされています。
一方ボルト選手は、どちらかというと「このタイミングでスタートが来る」と予測して
スタートしてしまうクセがあり、これが昨年の世界選手権での「フライングによる失格」につながりました。
100メートルにおけるパートタイムでも、ボルト選手が強さを見せるのは50メートル以降。
つまり前半部分をトレーニングすれば、彼はさらに強くなる可能性があるということです。
今から100年前の1912年、国際陸上競技連盟(IAAF)が設立された当時の世界記録は10.6秒でした。
そして現在の世界記録がボルトの持つ9.58秒ということで、100年間で1秒記録が縮みました。
単純計算すると、10年で0.1秒記録が縮んだことになりますが、ボルトはこの10年分に当たる
0.1秒をわずか1年間で縮めたことになり、さらに「9.4秒台も可能」とコメントしているそうです。
ボルトの走りを見た中西さんは「今回はさすがに、スタートは慎重に行きましたね。
なので若干出遅れていたんですけれど、本当に60メートル過ぎからのボルトは強かった!
で、最後あんなに必死にゴールするボルトっていうの初めて見ましたね(笑)。
たった10秒以内のことですが、本当に興奮しました!」とおっしゃっていました。
“人類最速の男”という称号が与えられる「陸上男子100メートル」。
ボルトが9.4秒台を出す日も、そう遠くないかもしれませんね。
今日は『オリンピック陸上・男子100メートル決勝最終結果』をご紹介しました。