男子マラソンの日本記録ベスト3(2012/2/27)
月曜日は、「スポーツ」。
今朝は、ひさびさに記録が出た男子マラソンにまつわるランキングです。
第3位 犬伏孝行 …2時間6分57秒
第2位 藤田敦史 …2時間6分51秒
第1位 高岡寿成 …2時間6分16秒
こちらは男子マラソンの日本記録ベスト3です。
1位 高岡選手の記録は、もう10年前のものです。ここ数年、やや停滞気味といわれている
日本の男子マラソン界ですが、昨日行われた東京マラソンでは、復活を感じられる結果が出ました。
優勝したケニアのマイケル・キピエゴ選手に遅れること11秒で2位入賞、日本人トップとなったのが、
藤原新選手でした。タイムは2時間7分48秒、日本勢で5年ぶりとなる2時間7分台の記録でした。
マラソン解説者、瀬古利彦さんに、このタイムについて、世界との差について伺いました。
瀬古利彦「これは立派な記録ですよ。男子マラソンは世界に少し遅れをとっているので、今回、少し手がかりが見えたかな、というレースでしたね。世界のマラソン界は2時間4分、5分が当たり前になっているんですね。世界の一流選手の方が3、4分記録がいいんですよ。3、4分ということは1キロ先を走っている
わけですから。ちょっと差が開きすぎかなと思ってました。なので、早く日本の選手も6、7分台にいって欲しいと思ってました。6分台は日本の選手でも何人もいますからね。出ないタイムじゃないんです。8分台の選手がいきなり6分台は無理なので、まず7分台を出して、そういう人が何人か出てきて、6分、5分台を目指す。そうなってくれば日本も世界に少し近づくかと思います。」
マラソンは42.195キロという長距離のレース、コースによってずいぶんタイムが変わってきます。
そうしたなかで、コンスタントに2時間6分台を出せるというのは世界を戦う上で重要と、瀬古さんは
おっしゃっています。
そんな中、昨年からどこにも所属しないフリーの藤原選手は貯金を崩しながらマラソンを続け、
今回の結果を出しました。また、今回は残念な結果に終わってしまいましたが、川内優輝選手は
学校の職員をしながら、時間を有効に使うために実践を練習代わりにしています。
マラソンという、自分との究極の戦いを求められるスポーツで、こうしたストイックな環境を乗り越えて
きた選手がいるというのは、心強いですね。
候補選手の選考対象レースは、今度の日曜日に行われる『びわ湖毎日マラソン』を残すのみとなりました。
どんなレースになりそうか、再び瀬古利彦さんに伺いました。
瀬古利彦「まず、上位3位に入り、2時間8分前後の記録を出さないと確実には代表に選ばれないでしょうね。
今日の藤原新選手の記録が参考記録になると思います。」
男子マラソン代表となる3人の選手は、3月12日に発表されます。
今日は男子マラソンの日本記録をピックアップしました。