「スポーツが人々に届けるもの」とは?(2017/4/17)
月曜日は「スポーツ」
まずは週末に行われたスポーツの中から
番組が注目したスポーツニュースのTOP3から!
第3位【 陸上男子・ケンブリッジ飛鳥、フロリダの競技会で9.98秒! 】
第2位【 競泳日本選手権、池江璃花子が女子初の5冠! 】
第1位【 震災から1年、スポーツで熊本にエール! 】
週末に熊本で行われた女子ゴルフ・バンテリンレディス。遡ること1年前に熊本で行われる予定だったこの大会は、大会前日の木曜日に発生した熊本地震の前震により中止に。
地元出身の青山加織選手は、自身も避難所にいた中で自らハンドルを握り、自分に届いた救援物資を高齢者の多い集落に届ける活動をスタート。また、翌週に行われた「フジサンケイレディス」では、熊本出身の上田桃子選手、笠りつ子選手、一ノ瀬優希選手らが試合後に募金活動を行い、その後の復興支援のきっかけとしています。
こうした選手たちの様々な思いを込め、2年ぶりに開催された「バンテリンレディス」今回の大会コンセプトは『みんな de 熊本!みんなのクマモト!』でした。
そして昨日の最終日、首位でスタートした上田桃子選手はプレーオフの末、西山ゆかり選手に敗れました。熊本出身の上田選手は試合後、地元のギャラリーに対して「勝って“頑張っていきましょう”と伝えたかった。熊本県民として情けない。」とコメントしています。これに対して中西さんは「彼女の思いは絶対に地元の皆さんに届いているし、きっと思いが強すぎて力んでしまったんでしょう。これからの活躍に期待です!」とコメントしていました。
そして昨日は、サッカーJ2「ロアッソ熊本 vs 松本山雅」の試合も行われました。
ロアッソのホームスタジアム【えがお健康スタジアム】で行われたこの試合は「熊本地震復興支援マッチ」として開催され、ロアッソが2-0で勝利しました。
1年前の地震発生時は、このスタジアムで寝泊まりする選手やスタッフがいる状況。エースの巻選手も様々な復興支援に携わってきました。
昨日の試合終了後、巻選手は「僕らだけの勝利ではなく、熊本県民の勝利だと思っています。地震の時はみんな苦しくて、もがいて、そういう中でも前に進もうと、前向きな気持ちになろうと、みんなで支え合いながら前に進んでいた。そういうみんなが久々に集まった。みなさんポジティブで、前向きで、未来に向かって確実に一歩を踏み出している。そういう姿を見たり、そういう話ができたりして、僕自身もすごくうれしい気持ちになった。僕もまた、新たな一歩を踏み出して前に進まなければと、気持ちを新たにできました。」とコメントしています。
最後に中西さんは「スポーツというのは、何かが起きると一番最初に行われなくなってしまうものなんです。それは選手たちが一番感じたでしょうし、そうした状況の中で自分たちができることは、スポーツもしくは自分たちが動くことで何が出来るか?ということだったと思うんですけれど、やはりスポーツが出来る環境がいかに平和なことなのか、ということを本人たちも再認識したでしょうし、一年前のあの状況を考えると、ここまで復興が進んだのは間違いなく熊本の方々、そしてスポーツに携わってきた方々皆さんの思いがあったからでしょう。これからも皆さんの思いがひとつになって前に進んでいくでしょうし、前に進むということは常に自分をポジティブに保つということですから、それが出来る“強さ”を身につけたということなのだと思います。」とおっしゃっていました。
今日は、熊本地震の発生から1年。「スポーツが人々に届けるもの」について考えました。