日ハム・栗山英樹監督に直撃!(2016/10/31)
月曜日は「スポーツ」
今日は、日本シリーズを制した
「北海道日本ハムファイターズ」の
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ちなみに4位は、7回に「青」、試合に勝つと「白」を飛ばすのが習慣の「ファイターズロケット風船」でした。
ペナントレースでは、11.5ゲーム差をひっくり返した北海道日本ハムファイターズ。今年が5年目となる栗山英樹監督にとって、日本シリーズは就任1年目以来4年ぶりの舞台。前回は巨人を相手に4勝2敗で日本一には手が届きませんでした。今回はどんな考えで日本シリーズに臨んだのでしょう?
今年の日本シリーズは「似た形のチーム」と言われていて、その中ではやはり“野球の原点”になるものが勝負を決めると思っていたんですね。それはスーパーヒーローのような選手が出てくるということもありますが、エラーが出たり、フォアボールが出たりと、ミスから崩れていくのが重要な試合のひとつの大事なキーになっていたんで、なるべくそういったものを減らして前に進むんですが、うちのチームはまだ若いので、そうはいってもやはりミスは出るんですよね。で、選手に言っていたのは、ミスが出た場合どうやって取り返すか、それをどうやって活かすかというのは常にやってくれ、とシーズン中から言っていたので、そこで変な形にならなかったのがすごく大きかったと思います。
しかし、最初のマツダスタジアムでの2連戦は広島が勝利し、ファイターズはいきなり窮地に追い込まれました。
日本シリーズでの2連敗は、最初なかなか自分たちの形にならなかったんですね。何とか自分たちの形さえ作れれば、また連勝してくれるんじゃないかと思ってやっていました。そしてもうひとつは、3戦目の相手が黒田投手だったというのが非常に大きかったと思うんですよね。日本シリーズで戦うプレッシャーよりも、黒田さんと勝負が出来るんだという喜びというか、野球人の本能に帰ったというか、そういう感じにチームの雰囲気が変わったという実感はあったので、そういう意味では全てのことが重なって4連勝につながり、日本一になったという感じがします。
栗山監督が就任当初から打ち出しているのが「選手を信じる姿勢」。一方的に自分の考えを押しつけるのではなく、選手と対話してその気持ちに耳を傾けます。そして、選手の見えない努力を観察し、ポテンシャルを信じます。それが、中田翔選手が不振でも4番や先発を外さなかったことや、かつて大谷翔平投手に二刀流を認めたことの理由です。そして、信じてもらった選手たちの信頼を勝ち得て、彼らの実力も発揮され、今年こうして日本一という結果をもたらしました。
「信じてる」と言葉でいうのは簡単なんですけれど、本当に自分が信じて選手を出しているのかというのは、常に自問自答してきました。今年に関しては「俺だけは絶対、こいつが結果を残すと信じて使ってあげるんだ」という風に思ってやっていましたけれど、その意味では自分が逆の立場だったら、同じ“出る”のでも使われると使われないのでは全然違うと思うんです。で、今年11.5ゲーム差をひっくり返したように、やっぱりとてつもない力をこのチームの選手たちは秘めていると僕は思っていたので、どの場面でも「僕自身は心の底から信じていた」というのは前面に出していたつもりです。それが選手たちにとってどうだったかは分かりませんが、やっぱりそういう“自分のためよりも人のために頑張る”というのが一番力が出ると思っていますので、「信じられている」「任せたぞ!」と思われているという部分はすごく大切にしていますね。
栗山監督のお話を聞いた中西さんは「僕は栗山監督と8年ほど一緒にお仕事をさせて頂いていましたが、常々おっしゃっていたのが“選手の気持ち”です。ご自身が試合に出られなかったことも多かったというお話もされていましたが、これは実社会にも当てはまる話だと思うんですよね。上司として部下を信じるという。そのためには人を見極める力、”観察力”がすごく必要なんです。ただ、最後は選手自身が自分のことを信じられるか?これにかかってきます。それを引き出せるかどうかのカギはやはり、上司が部下のことを信じられるか…ということなので、この関係性がチーム内に出来上がっているというのは、とてつもない力になるはずです。」とおっしゃっていました。これは実際の会社でもとても参考になるお話なのではないでしょうか。
今日は北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督のインタビューをお届けしました。