2024.11.12
あなたのご家庭に合わせた献立を
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは株式会社シェアダイン共同代表の井出 有希さんです。
井出 有希さんは高知県のご出身。大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社し、株式アナリストとして活躍。その後、転職などを経て、2017年にシェアダインを創業されています。
今週はシェアダインの主な事業内容について伺います。シェアラインは家庭向けの出張シェフサービスということなんですが、この仕組みをちょっと教えていただけますか?
「料理を作っていただきたい一般のご家庭と、料理を専門的に勉強してきた食のプロの方をマッチングして、その専門家の人がご自宅に伺ってお料理を作るサービスを提供しています。」
食事はどういった食事があるんですか?
「本当に個人のお悩みに応じて作ります。妊活中の方もそのための食事を作ってほしいという相談をしたり、あとは離乳食の作り方がわからないとか、産後で動けないから作ってほしい、子供の好き嫌いがあるとかお弁当のようなものを作ってほしいっていう悩みからご高齢の方の食事とかアスリート食、筋トレ食まで対応しています。」
出張で来てくださるシェフの皆さんはどういった方なんでしょうか?
「専門学校出てお料理の食についても2年ぐらいたっている方ですとか栄養士管理栄養士の資格を持って食を専門的に勉強してきた方が登録しています。」
今何人ぐらいいらっしゃるんですか?
「今は登録のシェフ数1万人を超えました。」
改めてこのサービスを受けるにはどうすれば良いんでしょうか?
「まずシェアダインのホームページ開いていただいて、無料の会員登録をいただき、どういうシェフがいいか、例えば子供の好き嫌いで悩んでたら保育園の栄養士さんというカテゴリーがいくつか出てくるので、そのカテゴリーからシェフを選んでいただきます。で、この人いいなと思ったらカレンダーから空いてるところを探して申し込みをすると、そのシェフからわかりました、伺いますという。そこでマッチングの成立が行われるのですが、その形で次はシェフが、こういったお料理どうですかというようなあメニューの提案をしてくださるんですね。もちろんそういったことが煩わしい方は全部おまかせしますというふうな形も取れますし、本当にご家庭のもやりたい形にチーフ側が合わせるというのが特徴です。」
サービスを受ける人は何か特別に準備するものとかはありますか?
「ご自宅にある基本的な調理器具ですね、お鍋とかまな板とかフライパンを使わせていただくのと、あとは基本の調味料、さしすせその調味料は使わせていただきますが、特別なものが必要な場合はシェフから、これがあるといいですよというようなご提案をチャットでするので、もしよければそれを購入準備いただくか、またはシェフが買い物をしていくという形になります。」
気になる料金体制について教えていただけますか?
「今シェアダインでは1回3時間の訪問で10品ぐらいお作りするというものの基本パッケージが8800円のサービス料金からという形でご提供しています。10品で大体4人家族で行くと4回分ぐらいの夕食のおかずを作り置き、なので16食ぐらいできるというふうに思っていただければと思います。」
シェフによって値段が違ったりというのもあるんですか?
「おっしゃる通りで、8800円が一番基本のものになっていて、そこからシェフが経験を積むと自分は1万円の価格でやりたいとか1万2000円ぐらいをいただきたいみたいな感じでシェフによって異なってきます。」
シェフたちも自分たちの登録で自分の付加価値というか、自分はこの金額からしか受けませんっていう設定ができるわけですね。
「彼らも経験を積んで、キャリアをここで作っていくというような形を作ってます。」
これどういった方たちが主に利用されてますか?
「やはり子育て世帯が一番多いんですけれども、産後で栄養たっぷりなものが必要だというような方ですとか、離乳食の作り方を教えてほしいとか、あとは生活習慣病で悩んでいたり、あとはご高齢の両親のために作ってほしいという4、50代の方からのご依頼というのも結構増えていて、お父様は糖尿病だからこの気をつけてほしいとか、そういうこともできるのであらゆる世代の人が使っていただけるという、あとは独身の方が美容健康筋トレのために使ってますという方もいらっしゃいます。」
サービスを始めてから皆さんの反応というのはいかがですか?
「私自身も子供の食事作りすごく悩んだというところからこのサービスを作ったので、子供がよく食べるようになったとか1人で離乳食作り方悩んでいたのが、すごく心がほぐれましたというお声をいただくことがすごく多くてそれは本当にやっててよかったなと思うのと同時に、当初は子供のための食事をと考えてたんですけれども、そういった形でご高齢の両親のために使うみたいな、自分では想定しなかった使われ方が広がってきたことがすごく嬉しいなと思っています。」
産後とかって本当に家の片付けとかもできるなかったり、この状態で呼んでいいのかって不安になってる方もいらっしゃると思うんですけど、そういうのは大丈夫なんでしょうか?
「シェフはまずキッチンにしか入らないのと、あと3時間で10品、12品作るのって料理人の方にとってもとっても大変なんですね。なのでもうキッチンしか本当に見ないので、そのお部屋がどうとかっていうのは本当に忘れていただきたいっていうふうに思います。」
1人暮らしの方とかは、大学生とかちょっとキッチンが狭かったりとかっていうおうちもあると思うんですが、それでも大丈夫ですか?
「大丈夫です。事前におっしゃっておいていただければ一口コンロと、あと炊飯器とかがもしあればそういうのを駆使しながら作るので、全く問題ないです。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「今お話にあった通り、初回どうやってご利用いただくかというところがすごく苦労してきています。今私達自治体の子育て支援で使えるようにしたりとか、企業の一部の負担で、使えるようにしたりして、初回のハードルを下げるような努力をしてきています。なのでプロにお願いできるっていう良さっていうのを多くの人に知ってもらえると嬉しいなと思っています。」
株式会社シェアダインの井出 有希さんにお話を伺いました。ありがとうございました。