2024.09.24
先駆者として後輩たちに成功を
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き株式会社ABABA代表取締役CEOの久保駿貴さんです。
久保駿貴さんは1997年生まれ、兵庫県のご出身です。大学4年生のとき、友人の就職活動をきっかけに新卒採用向けのスカウト型サービスABABAを起業されています。
先週は主な事業について伺いました。ABABAというサービスで、企業と就活生が登録をして、最終面接で落ちた学生さんと企業をマッチングさせるというユニークなものでしたね。久保さんは大学生時代、どんな学生生活を送ってたんですか?
「いろんなクラブ活動とかもやってたんですけれども、バックパックを東南アジアにしに行ったりですとか、英語研究部という部活動に入っててスピーチコンテストに出たりとか、結構いろんなことに挑戦しながら、まあ英語好きだったのでそんなことをやってましたかね。」
成績はどうでしたか?
「日経ホールでプレゼンの大会に出たりとか、結構良い成績も残してたときもあったかなというふうには思いますね。」
結構すごいですね。英語が話せるどうこうよりも人前で喋る能力というところがまず求められたりもしますからね。
「そうですね、結構そこは培われたというか、結構代表だと授業のピッチとかをしないといけないので、そのあたりすごく良かったかなというふうには思いますね。」
大学を編入されてるんですか?
「そうですね、最初は関西大学というところに入学してまして、2年間通った後に3年生から編入という制度がございまして、岡山大学というところに編入しました。僕理系で気象とか天気のそういった勉強がしたかったので、それがしっかり勉強できる学科に編入をしたということです。」
でも気象のことやってないですよね?
「そうなんですよ。そっちの領域でも何か起業したいなとか思ったりもするんですけど、大学のときは今の会社が実は三つ目の挑戦になってまして、一つ目はちょっとインバウンド系のサービスを立ち上げて、二つ目はクラウドファンディングのサービスを立ち上げて、両方ともうまくいかずみたいなところで今があるというような感じですね。」
起業家精神があったんですね。将来何か起業したいって感じだったんですかね?
「というわけでもなくてですね、なんか周りの困り事をサービスにできないかなみたいなことで、起業というよりかはサービス作りを楽しんでたというか、最初のインバウンド系はコロナのタイミングとぶつかっちゃって、旅行者さんとガイドをしたい人のマッチングサービスで作って、クラウドファンディングサービスは知人の飲食店がちょっとコロナの影響でかなり厳しい状況になりまして、もう店をたたむというふうになりましたと、で自分でちょっとお金を集めるとかもあんまり物乞いみたいになるからやりたくないというような方だったので、じゃあお店の常連さんとかファンの方が支えてあげる仕組みを作れないかなっていうのでファン発信型のクラウドファンディングですね。なので僕がユージさんのお店を応援するためにいろいろお金を集めてあげたりとか、そういう仕組みのサービスを作っていました。」
久保さんご自身は就職活動のご経験はないということなんですよね。
「挑戦は結構している人間なんですが意外とちゃんと保険をかける人間でございまして、就職活動もしたというか自分気象を勉強してたんで、何かディスパッチャーという職があるんですね。聞き慣れない言葉かもしれないですけども、航空会社さんとかで採用されている気候を見ながら荷物の運搬とか決めたりする専門職があるんですよ。それになろうと思ってたんで、航空会社だけ受けてたんですね。当時コロナが一番ひどい年であってそういう航空会社・旅行会社全部就活を打ち切った、まさにそこの世代でございまして、受けてたとこは途中で全部なくなったと。でまあ大学院進学とかに切り替えながら、友達の件もあったのでそういう起業しようというので、そこから今に至るという感じですね。」
起業してからおよそ4年というお話だったんですけど思ったよりトントン拍子に行ったのか、思ったより伸び悩んだのか、感覚的にはどうですか?
「そうですね、地方にいましたので、いわゆるこのスタートアップベンチャーをやるっていう情報がもうほとんどなくて、お金ってどういうふうに集めるんですかとか、資金調達って何ですかみたいなところから始まりましたので、もちろん立ち上げメンバー無休で働いてますし、結構大変なことはたくさんありましたね。」
立ち上げメンバーはどうやって集めたんですか?
「関西大学のときの先輩と一緒に立ち上げまして、今も共同代表としてやっている者がいて、あとは結構SNSとかを駆使してですね、こういうのやりたいんですけど仲間なってくれませんかっていうことを中心に最初のメンバーは集めましたね。資金とかもわかんないんで大学生がお金あるわけでもないんで、とりあえずコンテストに出ようと思って、計算したら550万ぐらい集めてまして、すごいすごいほとんどのコンテスト優勝したんですよ。人前で話すことも全然抵抗なかったのでそこは本当に大きくて、それで500万ちょっとぐらい集まってあとは政府もそのスタートアップの融資とかっていう創業支援ですね、それをうまく活用しながらちょっと融資を受けたりして、最初はそうですねそのお金でやった後に、何か資金調達VCというものがあるんだみたいなのが1年半後ぐらいにわかって、株式での資金調達というのをやりましたね。」
「あとは開発に関しては、多分エンジニア系も相当必要で結構大変なんですけど、そこを外部に外注しないで最初僕が自分で開発をしたんですよ。全身蕁麻疹でるぐらいのストレスかかりながら、気合で行いまして、その後はエンジニアにパスしてるんですけども、そういった形でそこに資金を大きく投下しなかったことが結構大きな成功の要因かなというふうに思います。」
これ思ったんですけど、ABABAはそもそも最終面接行ったある種優秀な人たち、でも落とされちゃったっていう人をマッチングさせるサービスじゃないですか。ABABA自体もはい人を必要とするじゃないですか。そういうルートから入ってくることはないんですか?
「実は自分たちの会社の採用も、自分たちのプラットフォームでやっているので、まさか運営会社からオファーをいただけるんですかみたいなのもあります。毎年就活生の人数というのも少子化でどんどん減っていくと言われている中で、人材ってどこの企業も苦労されてますと、やっぱり会社も自分たちの採用が良くなればいいよねというような考え方ではなくて、よく循環っていう言葉も最近言われてますけども、こういった人材もしっかり循環させて、企業さんと企業さんが手を取り合ってですね、採用を協力して行っていくというような仕組み、時代になっていけばそういった人材難も解決されるんじゃないかなというふうには思ってますね。」
最後に、これからの夢を教えてください。
「もちろん株式上場っていうところも掲げておりますので、4年、5年ぐらいで目標は達成したいなというふうに思います。あとは地域からスタートアップが出ることってあまりないので、そこもやっぱり先駆者として後輩たちに成功の道を示してあげたいなとそれも自分の目標の一つですね。」
株式会社ABABAの久保駿貴さんにお話を伺いました。ありがとうございました。