2024.09.17
隣人を助けよ。
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは株式会社ABABA代表取締役CEOの久保駿貴さんです。
久保駿貴さんは1997年生まれ、兵庫県のご出身です。大学4年生のとき、友人の就職活動をきっかけに新卒採用向けのスカウト型サービスABABAを起業されています。
今週はABABAの事業内容について伺っていきたいと思います。こちら大学4年生のときに創業されているということで会社でいうと何年目になるんですか?
「10月でちょうど丸4年を迎えまして、もうすぐ5年目に差し掛かるところになります。」
今社員さんは何人ぐらいいるんですか?
「今35名ぐらいで、毎月どんどん増えているような状態ですね。ちょうど今日オフィス移転するんですけど次70人ぐらい入るところに移転をしました。」
そしてユニークだなと思ったのが会社名のABABA、これは由来はなんですか?
「友人の就職活動がきっかけだったんですけども、友人が最終面接で落ちてしまって私にLINEを送ってきたんですけどもそのときにあばばばばって送ってきまして、それがそのまま社名になりました。」
内容も新卒採用向けのスカウト型サービスということですが、これはどういったサービスなんですか?
「ユニークなところが最終面接にフォーカスしているところで最終面接まで進んだ就活生限定で登録できて、そこに対して企業さんがスカウトメールを送れるようなサービスになっています。」
最終面接にフォーカスしたきっかけは何だったんですか?
「そうですね、4年前の6月に本当に仲のいい親友が最終面接で落ちてしまって、ショックでちょっと鬱になっちゃったというところがあります。企業によっては本当に7次面接とかそれぐらいありますので、その友人を見ていて最終面接まで進んだこと、時間とか努力をしっかり評価してあげたいなという思いが起業のスタートになってます。」
「落ちた理由がわからないことが多いので、やっぱり落ち込む学生さんも多いふうに感じます。落とされたことで本当に人間性を否定された気持ちになっちゃうんですけども、いや違うよっていうところを就活生の方にも伝えたいですし、そこを可視化することによって企業さんも最終面接までの人材に効率よく優秀な方に出会えたりとか、学生の方も選考を優遇した状態で次の選考に進んでいただけるような仕組みになっているので、そこは両方の効率化っていうところに寄与できているんじゃないかなというふうには思いますね。」
具体的にはどういう仕組みになってるんですか?
「業界初の仕組みを開発したというか、お祈りメールという企業さんが不採用の連絡を送るときに一番最後に記念のご活躍をお祈り申し上げますみたいなメールというのを学生の方はもらって、それを就活ではよくお祈りメールっていうふうに呼ぶんですが、それを応援のエールに変えれないかなという取り組みを弊社がやっておりまして、弊社のユーザーの企業さんで、例えば最終面接落ちてしまったときに、通常だと本当に無機質テンプレートのようなメールが届いてしまうんですけども、そうじゃなくてうちではご縁がなかったけども、最終面接まで頑張ったことをしっかり評価してくれるこういうサービスがあるから、もしよかったら登録して頑張ってね、最後まで応援しているよ、という形で私達のサービスのご紹介を一番最後にしていただいているんですよね。で受け取った学生さんは少しは落ち込むとは思うんですけどもここに登録すれば、今までの努力がしっかり報われるんだとか評価してくれる企業さんからオファーをもらえるんだということでご登録していただいて、そこから新たなご縁に繋がっていくというシステムです。」
お祈りメールに記載する企業のメリットは何なんですか?
「メリットはそこの文章をめちゃくちゃ凝ってるというか、受け取って、そこの企業さん受けてよかったなって思えるようなちょっと熱い文章というか、人事さんも不採用って本当にいい気持ちを送っているわけではないので、そこを心あたたまるというかそういった文章でお送りいただいて次への循環を生むような形にもなるので、そこは企業さん同士の協力というか形で成り立っているサービスかなというふうにも思います。」
具体的にマッチングするにはどうするんですか?
「企業さんにご契約いただいたら弊社のデータベース見えるようになりますので、この子はこういう企業さんの最終まで行ってるんだというデータが見えます。そういうところで人事さんはある程度そうここまで行ってるんだっていうのがわかればうちの面接も3次面接からいいよねとかわかるので、なるほどうちの面接おいでよと。そこは選考を進んでいただいて合格が出ればそのままマッチングが繋がるっていうような、いわゆるスカウト型のサービスになります。」
ちなみにアプリに登録している企業と学生現在どのぐらいいらっしゃるんですか?
「今企業さんが1800社ほどで就活生の方が大体年間4万人ぐらいの規模になりました。」
企業側は最終選考で落ちた人を実際どう見てるんすか。
「そうですね、人事の方からよく聞くんですけど、最終面接の不採用は本当にカルチャーが合わなかっただけとか、去年だったら受かってたけど、今年の母集団だとちょっと落ちそうとか、大学のバランスとかね男女のバランスとかも実際あったりしますし、最終面接まで残して採用しないっていうことも企業さんにとってはリスクにもなってしまうので、本当に大好きで受けている、行きたいから受けているのにそれがアンチに変わったりするのは勿体ないので、そこをしっかり応援してあげるっていうような仕組みかなと思います。」
最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「たくさんあるんですけれども、やはり学生起業というところでなかなか信用とか信頼を得るのが、やはり企業の当初は難しかったんですけども、たくさんコンテストとかに出場したりしてお墨付きをいただいたりとか、色々と頑張りまして、最初はなかなか営業とかもしんどかったですけども、何とか乗り越えることができました。」
株式会社ABABAの久保駿貴さんにお話を伺いました。ありがとうございました。