三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2024.07.16

宇宙産業を身近な存在に

将来宇宙輸送システム株式会社
代表取締役
畑田康二郎さん
宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役の畑田康二郎さんです。

畑田康二郎さんは1979年生まれ、兵庫県のご出身です。京都大学大学院から経済産業省に入り、エネルギー政策や産業政策などに従事。2018年に退職し、2022年に将来宇宙輸送システムを創業されています。

今週は畑田さんが会社を創業されるまでを伺いたいと思います。中学・高校と生徒会長されていたということで、このころからみんなを引っ張る存在ではあったんですか?

「私もそんな人前に出てやろうというタイプでもなかったんですけど、これは会社を創業したときと同じなんですけど、やらないで言うのって何かダサいじゃないですか。人に文句言うぐらいだったら自分でやって失敗した方がまだいいかと思いまして、手を挙げました。」

実際に宇宙に興味を持ち始めたのはどのくらいのタイミングだったんですか?

「それはですね、経済産業省という役所に入って、これから新しい産業を作らなきゃいけないと、これから日本何で食べていくのかという産業ビジョンを作ったりとかですね、いろんな仕事をしてたんですけど、その中でも私の一番思い入れがある仕事がこの宇宙政策でした。私が役所に入って法律を作ったんですね。法学部でもないのに。民間企業がロケット打ち上げをするための法律を作れと言われて、法律作ったんですけど、それを使って本当にロケット打ち上げする人どこにいるんだと言ってもやっぱ数えるほどしかいなくてですね、なかなか出てこないなと思ったんですけど、これまた同じでじゃあもう自分がやるしかないかということで、事業を始めました。」

経産省に入ることになったのはどういった経緯があったんですか?

「これはですね、私は1ミリも国家公務員になろうなんて思ったことは1回もなかったんですけど、たまたまいろんな就活セミナーみたいのがあってふらっと行ったらですね、経済産業省のブースがあって、好奇心で行きましたところ、お前知ってるかと、公務員試験タダやぞと言われて、記念受験のつもりで受けたんですけど、ギリギリ何とか引っかかりまして、そういう縁があるんでちょっと冷やかして行ってみるかと思って行ったら、『畑田くん、これからどうやったら新しい産業を作れると思う?』と言われてですね、そんなこと考えたことなかったんでねこの仕事は面白いなと思って始めちゃいました。」

経産省ではその他にも宇宙関係の仕事というのはあったんですか?

「いや、内閣府に出向してやってこいって言われたのが本当に私の唯一の接点でありまして、出向していたときは2015年だったんですね。このときはまだ宇宙ベンチャーと言っても本当に数えるほどしかなくて、私も経産省でいろんなベンチャー担当ときにはいろいろ日々会いに行って話したりしたんですが、宇宙ベンチャーに会いに行こうと思ったら1ヶ月ぐらいほとんどみんなに会えちゃいまして、他にいないですか?もういませんって言われたんですよ。ところが今もう100社を超えるベンチャーが出てきてまして、日本国内でも一気に増えたんです。」

2015年に内閣府に出向して宇宙ビジネスのお仕事を担当。その3年後に退職されたんですね。その間にいろんな出会いもあったり自分の考えも変わったということですか?

「経済産業省でも10年ぐらい働いてくると悶々として来まして、やっぱり自分の人生何するかって自分で決めるべきだと私は思うんですけど、公務員やってると次、宇宙政策やれ、次は何とかだって2、3年で移動させられていっちゃうわけですね。これは最初の頃はとっても良かったんですけど、もう10年で大体わかってきたんで、はい、次は自分でやろうと、それがもう私は宇宙だと思いまして、宇宙に関連する会社を立ち上げることになりました。」

宇宙産業というのは宇宙旅行がまず当たり前になってその先は何を見ていらっしゃるんですか?

「やっぱり宇宙開発してるとですね、そんなにお金がかかるんだったらもっと今の生活が困ってる人の暮らし、福祉にお金を使うとかですね、そういうことをやるべきだって方は必ず出てくるんですが、私は宇宙開発も必ずやるべきだと思ってまして、なぜなら将来、例えば石油がなくなります、エネルギー困りますとなった。だけどもし、宇宙太陽光発電を作っていれば、2km四方のソーラーパネルを展開すると、原発1個分の電力が作れるんです。これを簡単に運べるようになっていれば、宇宙で発電もできますし、火星と木星の間に小惑星が300万個ぐらいあるんですけど、1個でも持って帰ってくれば、人類が産業革命以降消費した貴金属を上回る資源がそこに眠っています。なので宇宙にちゃんと輸送できる技術を今開発しておけば、1000年後の人類に畑田さんありがとうと、そうおかげで豊かな暮らしができましなるのか今みんな福祉とかやってしまうことによって宇宙やってなければ、石油もなくなり資源もなくなり、地球で貧しい暮らしをするかもしれないと思えばですね、ちょっとぐらいお金を使ってもいいと思いますね。」

最後に、これからの夢を教えてください。

「私はずっと新しい産業を作るということだけを言い続けて、たまたまそれが宇宙だったということなので、今自動車産業とかあるように、宇宙のおかげでいろんな仕事ができて楽しく暮らしてますという世界を作りたいなと思っています。」

将来宇宙輸送システム株式会社の畑田康二郎さんにお話を伺いました。ありがとうございました。


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