2023.09.12
良いことがもっと広がっていくように
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、LOVST TOKYO株式会社 代表取締役の唐沢海斗さんです。
唐沢海斗さんは、南インディアナ州立大学を卒業後、
大手の人材派遣会社のサンノゼ支店に入社。日本に帰国後、
ヴィーガンファッションの輸入ビジネスを開始。
そして、2020 年にLOVST TOKYOを設立されています。
今週は唐沢さんのこれまでについてうかがいます。
唐沢さんは外国の大学に行かれていたということですが、そこに入るまで何か熱中していたことなどはありましたか?
「そんなに意識が高い学生ではなくて、特にやりたいこともなく、工業高校に通っていたので、資格をとって就職するのかなと考えていたので、まさか海外に行ってこんな事業をやっているとは、自分でもびっくりですね。」
勉強はもともとされていたんですか?
「そんなにしていなかったんですが、姉が交換留学をしていて、姉の留学先に訪れた時に、自分の無力さを痛感して、このままではいけないと感じて、20歳ぐらいから英語を勉強するようになって、編入という形でアメリカの大学に入りました。」
ヴィーガンに出会ったのはアメリカ留学中とお聞きしましたが、日本以上にアメリカでは日常生活にヴィーガン文化が入り込んでいるものですか?
「エリアによるかなと思います。留学していたときは学校がインディアナ州にあって結構田舎で、住んでいる人も結構保守的だったりするので、実践はしにくい環境だったかなと思います。
もともとはヴィーガンについてどう思っていたんですか?
「ぶっちゃけた話めちゃくちゃ否定的でした。僕自身ヴィーガンを初めて知ったのが、当時お付き合いしていた女性が突然ヴィーガンになると言い出して、当時一緒に生活をしていたので、彼女に合わせていて、田舎だったのでヴィーガンのための外食などもなく、とても不都合だなと思うようになりました。」
そこからヴィーガンに注目してビジネスに繋げたわけですが、それはなぜなんですか?
「卒業して就職のためにきたカリフォルニア州のサンノゼというところで働き出したんですが、西海岸は人と違う考え方から新しい価値を生み出すみたいなエリアだと思っていて、そういったエリアで生活する中でヴィーガンに対しての考えも柔軟に取り入れている人もいたし、サービスとしても不都合がないようになっていて、この環境を作れたらヴィーガンというライフスタイルは作れると感じて、ヴィーガンないしプラントベースの生活というのが今後、地球温暖化や社会課題に目を向けるための一つのライフスタイルの選択になり得るんじゃないかなというところで、そういうところをファッションとして伝えられることがあるんじゃないかなということで、日本に帰ってきて起業したという流れですね。」
起業した最初はヴィーガンファッションの輸入業をしていたということですがこれはいつ頃ですか?
「2018年ごろですね、最初はヴィーガンファッションで何かやっていこうと思っていたのですが、当時海外ではヴィーガンファッションはいっぱいあったので、それを輸入してショールームを作ってそこから売り出そうとしていましたが、1年半でたたむことになりました。」
そこからご自身でヴィーガンレザーを作ることになったということですが、もう一度立ちあがろうと思ったきっかけはなんですか?
「自分自身やりきれない思いがあって、スタートアップの本質であるまだ知らない良いことをみんなに広めるというところがまだ全然できていないということを実感して、再起しました。」
最後に、これからの夢を教えてください。
「素材としては今のりんごの廃棄由来の成分の含有量が大体25%ぐらいになっているので、それをどんどん小物由来の成分を増やしていって、いずれは100%にしたいと思っています。会社的には上場したくて、サステナブルなビジネスは儲からないというのがビジネス界の風潮としてあって、僕たちがロールモデルとして上場できれば、もっと良いことが広がっていくと思っています。」
LOVST TOKYO株式会社 代表取締役の唐沢海斗さんさんでした。ありがとうございました!