三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.09.13

世界中の医療従事者に使ってもらえるアプリ

株式会社HOKUTO
代表取締役
五十嵐北斗さん
臨床支援アプリHOKUTO



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。



先週は株式会社HOKUTO 取締役の山本さんにお越しいただきましたが、
今週のゲストは、株式会社HOKUTO代表取締役の五十嵐北斗さんです。

五十嵐さんは1994年生まれ、北海道のご出身です。
大学在学中の2016年に株式会社HOKUTOを設立、いくつかの事業経て医療領域に参入ということで、先週は主な事業内容について伺いました。

お医者さんに必要な膨大な情報を一つのアプリで補ってしまうという「臨床支援アプリHOKUTO」お医者さんにとって非常に助かるアプリです。
学生向けの国内最大の研修病院口コミメディア「HOKUTO resident」
他にもサービスがあったり、医療領域のこれがあったら便利だなを実現した画期的なサービスを作ってらっしゃいます。


今週は五十嵐さんのこれまでとHOKUTOの創業のお話なども伺ってきます。

まず、お医者さんの家系にお生まれになったそうですね?
ご自身はお医者さんになろうとは思わなかったんですか?

「中学生位までは、ぼんやりと医師になるのではないかなという風に思ってたんですけれども、
高校生くらいの頃から違う道に進んだ方が良いのではないかなという風に思うようになりました。
それは、勉強がそもそもそんなに好きじゃなかったからです。
もう一つは、母方の祖父の方が経営者だったので、そういった道の方が自分自身に合ってるのではないかなという風に高校生の頃から思い始めました。」



ご両親の反対はなかったのですか?


「うちは開業医ではなかったのでそういうプレッシャーはなかったんですけれども、どちらかと言うと友人からのプレッシャーがありました。」

ビジネスに向かいたいと思ったとき、
お父さんもお母さんも理解を示して下さったんですか?


「大学在学中に起業した時は理解を得るのは非常に難しかったです。」


大学に在学中に起業されるということで、その会社はどんな会社を立ち上げたんですか?

「大学生のインターンシップを支援するような事業をやっていました。」

業態としては近いところがありますね。
どうですか? その会社はうまく行きましたか?


「立ち上げて1年くらいは、周りの友人がインターンシップを探していたので、
非常に順調にうまくいったんですけれども、徐々に関心が就職活動の方に移ってしまったので、事業が思うようにいかなくなってしまいました。」



「実はこのHOKUTOという会社は、ペットトリマーさんをアプリで自宅に呼べるサービスを展開するような会社でした。」

「私自身が考えたわけではなくて、一緒に共同創業した人がプロダクトを作り、
私が開発の部分を担当するような役割分担でこのHOKUTOという会社、
トリミーという名前だったんですけど、この会社が立ち上がった次第です。」


そこからどうやって今のお医者さんを支援する形になるのでしょうか?

「実はこの出張トリミングサービス全くうまくいかなかったのです。
これは家に呼ぶよりも、ワンちゃんトリミングサロンに預けた方が楽だという風になってしまって、全く需要がなかったです。」

「私自身ペットを飼ったことがなかったので、最後までニーズを汲み取れず、
結局誰にも使われないサービスを作ってしまった、そういう後悔があります。」


そこで失敗を経て、そこからいよいよお父さんとお母さんのルーツにも近づくような医療業界に入るというのはどういうシフトチェンジだったんでしょうか?


「前回の反省としては、まず自分自身が使うサービスだったり、
自分の身近な人が使うようなサービスを作らないとうまくいかないなという風に思ったところが一つあります。
もう一つは、スタートアップっていうのは急成長するイメージですけれども、
結構時間がかかるものでして、10年ぐらいかけて取り組めるような領域で、チャレンジしたいなと思いました。」


一つは自分の範囲を超えたところにチャレンジしない!身の回りでニーズを探してみる、五十嵐さんの場合はご両親がお医者さんだったと。


「高校の同級生やいとこが医師なので、使ってるエンドユーザーさんのイメージが付くので、これはいいじゃないかなということで始めました。」

最初にどんなサービスから始めたんですか?


「一番最初に始めたサービスは、学生が研修病院を探す際の就活サイトを作り始めました。」

一番最初に始めた事業のインターンシップのお手伝いにちょっと近いとこありますね。


「自分がこれまでやってきたことと、自分がこれから参入する医療領域の掛け合わせみたいなところはありました。」

じゃあ一社目の失敗は決して失敗じゃなくて、繋がってますね。
その次にどういう分野に進んで行くんですか?


「医学生向けのサービスを作るにあたって、全国の医学部82校ぐらいあるんですけれども、全て回って最初に学生の就活サイトを作りました。
このサービスが非常に順調に成長して、今国内の8割ぐらいの学生さんに使っていただけるようなサービスになりました。
これをもって、病院の方に広告を出しませんかということで営業かけたんですけれども、確かに研修医の方に来て欲しいけれど、
医師のほうがもっと欲しいと。
私としてはせっかく使ってくださってる医学生の皆さんが研修医になってもずっと使っていただけるような医師向けのHOKUTOアプリを作りました。」


反響はいかがでしょうか?


「医学生さんは大体1学年1万人ぐらいいらっしゃるんですけども、
就活するのはたったの2年間なので2万人ぐらいがターゲットになるわけです。
一方で先生方って30万人いますので、これは長丁場になってしまうなという風に思ってます。
だいたい国内では20%ぐらいの先生に使っていただいています。
診療科もバラバラ、つまりニーズがバラバラ、しかも20代の先生から高齢の先生までいらっしゃるので、
全員のニーズを満たすようなサービスを作るのは非常に難しいなって思っています。」

最後になりますが、これからの夢を教えてください。


「私の夢は、なんとか世界中の医療従事者の方に使っていただけるようなサービスを作りきりたいなという風に思ってます。」


ありがとうございました。
株式会社HOKUTOの五十嵐北斗さんでした。




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