三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.04.28

自分の思いを伝えるのってものすごく難しい

The Breakthrough Company GO 代表 PR/クリエイティブディレクター
三浦崇宏
"努力しないための努力”がすごく重要だと思う


ゲストは、先週に引き続き、The Breakthrough Company GO 代表
PR/クリエイティブディレクターの三浦崇宏さんです。

三浦さんは博報堂から2017年に独立し、GOを設立。
漫画『キングダム』の広告キャンペーン「今、一番売れているビジネス書」など
ユニークな広告で有名です。三浦さんは本も出されていています。
今回は今年1月に、SBクリエイティブから出された本
『言語化力』を中心にうかがいます。

なぜ“言葉”に注目した本を書こうと思われたのですか?

「言葉って誰もが使っているから空気みたいなもので
 いちいち考えなくても自然に出ると思うじゃないですか?
 でも言葉を使う仕事をしていると、言葉はものすごく繊細だし
 頭を使わないと他人に自分の思いを伝えるのってものすごく難しい事じゃないですか?
 これって本当にみんな気づいていなくて
 人間関係に悩んでいるとか、仕事で悩んでいるとか、恋愛で悩んでいるとか
 みんな言っているんですけど、ほとんどが思いを上手く伝えられていない
 考えを上手く伝えられていないからで、
 それを伝えられるのって言葉でしかないんですよね。
 そこには無数の技術があって、伝えるということがうまく出来るだけで
 いろんな人の人生が楽になるだろうなと思って
 みんな簡単にやっているけどすごく難しい技術なんだよという事を
 伝えたいなと思って書きました。」

そんな中で、三浦さんがおっしゃっている"努力しないで勝つ”、
"努力しないための努力”という言葉。
この事についてどういう思いを持っていらっしゃるのですか?

「"努力しないで勝つ”というと語弊があって、
 "努力しないための努力”がすごく重要だと思うんです。
 ビジネスの世界では選択と集中という言い方をよくするのですが、
 やれることってたくさんあるじゃないですか。
 例えば仕事をしていても上司に褒められる、自分の仕事の資料をかっこよくする
 あるいはいいアイデアを出す、あるいは営業を頑張る、
 あるいは後輩を上手く使うなど色んなやり方があるんですけど
 その時一番有効なことは何だろう?
 そして、他の人が一番やっていないことは一体何だろう?という事をまず考えると。
 それをやる事によって、やたらめったらに何でもがむしゃらに頑張るという事よりも
 もう少し時間や労力を割かないでいい成果が出せると。
 要は何に努力をするべきかをちゃんと考えるという努力をした方がいいですよ
 という事なんですよ。
 みんな不安になっちゃうので、何でも手を出そうと思う方が多いと思うんですけど
 本当にやらなきゃいけないことって1個か2個くらいしかないんですよね。
 それは僕から考えると、その人に合ったその人らしい努力って必ずあって
 それを見つけられるかどうかが結構重要でしょうね。
 死ぬ時まで何が良かったかなんて分からないので、
 そこは本当に自分の信じることとか、自分がやっていて楽しいと思えることに
 集中することがすごく大事だと思っています。」

考え方を変えるだけですぐたどり着けますよね。

「本当にその通りで、筋トレとか地道な努力とかパソコンの練習とか
 色々やらなきゃいけないことはあるんですけど
 まずは自分の視点を言葉によって一個切り替えるだけで
 色んなことがポジティブになるということなんですよ。
 ビジネスの営業でよくある言葉で
 "コップに水が半分残っているときに、もう半分しかないと思うか
 まだ半分もあると考えるかで世界の見え方が変わる"と言うんですけども
 それって恋愛でも仕事でも全部一緒だと思うんですよね。
 ある現象をネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるかって
 その人次第でしかないので。」
 
三浦さんはものすごく熱い人ですね。情熱的な感じがすごくします。

「朝からこういう機会を頂けて嬉しいです!」

人を動かす言葉を使うことはすごく大事だと思うんですけど
考える秘訣はありますか?

「すごく大事なことは、"自分の言いたい事を
 相手の聞きたい順番で言うという事"だと思うんですよ。
 私はこれが好きだとか、こういう風にしてほしいという
 自分の言いたい事はたくさんあると思うんですよね。
 でもそれって自分の都合でしかなくて
 相手の都合だとどういう風に言うのが一番聞くかな?という事。
 例えば、僕らが”キングダム”という漫画のキャンペーンをやった時は
 もちろんキングダムは面白い漫画で、読むと興奮するとか
 感動するとか強くなった気持ちになるとか、色々あるんですけども
 漫画好きや、中国の武将が好きな人はもう読み切ってしまっている
 タイミングだったんです。
 そうなった時に僕たちは”キングダムは日本一売れてるビジネス書です”
 と言って売ったんですよ。そうするとビジネスパーソンも
 ”あ、これは俺にとって役に立つものなのかもしれない”と思って
 読んでくれるわけですよね。
 ただ綺麗な言葉とか、ただ自分の言いたい事を一方的にじゃなくて
 どういう言い方をすれば相手が一番感じてくれるかを
 相手の立場を想像して逆算して考えるという事だと思います。」

そういう事を常に意識しているという事ですよね。
先週、一緒に会社を立ち上げた仲間の方が"とてつもなくメンタルの強いイケメン”
という言い方をされたんですけども、あれはTwitterでも反応があって
面白い言葉ですけど、この人はどういう人なんだろうって想像するんですよね。
僕はああいうところに言葉の本質があるなと思ったんですよ。

「そうですね。今のも"メンタルが強い"というところと”イケメン"というのは
 それぞれ別々の要素なんですけども、それぞれ強い言葉ですよね。
 そこが組み合わせられているのと、
 リズムがいいというのも大事なんですよね、言葉って。」

本当に工夫次第ですよね。
今、新型コロナウイルスの影響で、閉塞感がありますが、
こういう時、言葉の力は、どう発揮していくべきだと思いますか?

「最近だとソーシャルディスタンスと言うじゃないですか。
 超わかりづらいと思っていて、つまり何?みたいな。
 でも最近僕の知り合いがTwitterで言っていたのは
 ”2mマナー”っていうとわかりやすいよねと。
 これから先、社会変化が起きて、それに対して自分たちで
 新しい時代の正しい行動を選んでいかなきゃいけないですよね。
 その時にどういう言葉だったら多くの人がそれを自分のこととして動いてくれるのか。
 そんなことが結構重要になると思います。」
 
こういった事も政府だったりが言葉を使う時に
みんなが分かる言葉を使ってほしいなって思っているんですよね。

「小池さんが”密!”って言って人を遠ざけたのは面白かったですけどね(笑)」

流行っていますしね。ゲームも出来たくらいで。
ああいう風に言葉ってカジュアルでよくて、「3密、重い!暗い!」じゃなくて
「密です!」と言ってみんな散開する。それだけでも成立するじゃないですか。
そういう風に言葉を楽しく使いたいなと思いますね。 

では最後に三浦さんのこれからの夢を教えていただけますか?

「コロナが終わった後にアフターコロナとかウィズコロナとか
 色んな言い方ありますけども、今まで以上にそれぞれが人のことを思いやりながら
 自分の可能性を実現できる社会を作りたいなと割とマジで思っていますね。
 あとは超遊ぶ金が欲しいですね(笑)」

壮大な夢と我欲、両方のバランスで生きていくのが人間らしくていいですね。

「あとは『言語化力』ともう一つ『人脈なんてクソだ。』という本も書いているんですけど
 2冊ともベストセラーになったらいいなと思っています。」

みなさん、ぜひチェックして三浦さんの夢を叶えてあげてください(笑)
2週にわたってありがとうございました!
The Breakthrough Company GO 代表 PR/クリエイティブディレクター
三浦崇宏
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