先週に続いてスタジオにお越し頂いたのは、
株式会社Jocy代表取締役、鈴木みずほさん。東京都出身。
大学卒業後、不動産の営業を経て、サイバーエージェントグループに５年半在籍。
2017年、サイバーエージェントで上司だった方と、株式会社Jocyを設立。
スマホアプリを通じて、月定額で美容室のシャンプーなどのサービスを受けられる
「MEZON」を展開しています。

今回は、まずリスナーの方のメールから。
定額制を小売のスーパーなどで応用できたら…
という質問に答えていただきました。

「このサブスクリプションのモデルって、
　とても利益計算が難しかったりするんですね。
　ターゲットをどちらかというと、単身向けにした方がいいと思っていて、
　ファミリーだと買う量も多くて、
　定期的にスーパーに通ってらっしゃる方も多いので、
　逆にスーパーに足を運び難い方を定額制にすることで、
　獲得していけるのかなあと思っていて、そういう意味で、
　ネットスーパーみたいに宅配サービスとこの定額を掛け合わせると、
　忙しくてなかなかスーパーに行けない人たちに対して、
　買う時間が省けて、届けてくれて、それが定額で必要な物が入っていると
　すごく便利かなと思いました。
　いろんな業種で定額サービスってものは流行っていくと思ってるんですけど、
　すごく大事だなと思うことが、単純にお金の取り方を定額制にするだけだと、
　すぐ衰退していってしまうと思うんですね、大事な事は定額制したことによって、
　新しいライフスタイルの提案とか、
　新しい文化ができるっていうところに繋げられるのが、
　新しいサービスがユーザーさんに受けられるかどうかの
　ポイントになると思っています。」

鈴木さんが始めた定額制のサービス「MEZON」
しかし、まだまだ認知度が低いのが課題だといいます。

「正直言うとすごく低いと思っています。なんでかって言うとやっぱり、
　世の中の女性は美容室=髪を切る場所っていう固定概念があるので、
　この使い方って言うのは認知されてないと思ってるんですね。
　やっぱり女性であれば、髪を洗って乾かす面倒だったり、
　綺麗にいたいっていう思いが必ずあるはずで、
　じゃあなんでこの使い方がまだ浸透してないのかって言うと、
　コストの問題だと思っているんですね。
　シャンプー・ブローするだけであっても、提携美容室さんだと、
　平均が3000円＝4000円位してしまうので、
　なかなかハードルが高いと思っています。
　なので、私たちは定額制にして16,000円から通い放題プランがあるんですけど、
　そうすることで、ジムに通う感覚のように美容室に通える。
　帰る時間も、お金も気にせず好きなタイミングで行けるってところを
　浸透させることでこういう使い方が広がってくると思っています。」

そんな「MEZON」では、今、どんな人材が欲しいのでしょうか？

「私たちのビジョンに共感してくれて、そのビジョンに対して
　熱狂できるかっていうところを非常に重要視しているので、
　経験値はあまり重視してないですね。
　今もすごく凄く活躍してるのが、実は、
　大学生のインターン女性の子なんですけど、
　自信を提供してるというビジョンにすごく熱狂してくれていて、
　社会人経験ない中ですごく活躍してくれています。
　変な経験もないので怖がったりもしないんですね。」

最後に、起業を考えてる人へメッセージをいただきました。

「自分が一生かけてもいいと思える好きなことを、
　熱量を込めれることで起業するのが成功の第一歩だと思っていて、
　今だったら定額制が流行っているから定額制サービス適用しようとか、
　海外で流行ってるしきそうだから日本に取り入れようとすると、
　そういう方って本当に強くない限り、心が折れてしまうと思うんですね。
　それだけ起業って大変で、なので、自分が何よりも熱量があって、
　ビジョンを持って走れるもので起業したほうが、
　最終的には周りの方も賛同してくれますし、
　助けてくれる方も多いので、成功確率が上がると思います。
　どれだけビジョン周りの人に伝えられて共感してもらえるかが、
　起業ってすごく重要なので、
　そのビジョンを周りの方にたくさん言ったほうがいいと思います。」

株式会社Jocy代表取締役、鈴木みずほさんに伺いました。
ありがとうございました。