2017.07.18
古い慣習を打ち破り若手を積極的に育成
- 原田左官工業所
代表 - 原田宗亮
大事なのは、ちゃんと教えるということ
今回は、原田左官工業所 代表 原田宗亮さんにお越しいただきました。
原田さんは、東京千駄木にある 左官職人の会社の三代目です。
原田左官は店舗、お店の内装外装の壁塗りを主軸とした業界でも異色の会社で、
さらに若い世代、特に女性の左官職人さんを積極的に育成・採用することでも
注目を集めています。
まずは、その業務内容について改めて伺いました。
「通常の左官の会社は、ビルやマンションなど、
大型の建物や一般の住宅に関わる左官がほとんどです。
うちの場合は、お店をつくることに関わる仕事が中心というのが珍しいです。
今だと、GINZA SIXなど、色んなお店の内装を塗りますが、
そのお店に合わせてカスタムメイドで人の手でつくります。
設計の方は左官のプロではないので、どんなことができるか分かりません。
なので、設計の方のアイデアを形にして現場で施工します。
東急プラザも30店舗ぐらいやっています。
Soup Stock Tokyoや、有名コーヒーチェーンや、アパレルなど、
意外と知られてませんが左官の壁が取り入れられています。」
さらに、社員の数、年齢層、なども業界では異色です。
「業界の平均年齢は、だいたい60歳を越えるぐらいと言われているんですが、
うちの平均年齢は34歳。社員数は49名ですが、現場に出る女性が9名。
業界でもかなり多いです。左官業は個人業が多いので、
会社になって50人くらいの集団というのも珍しいです。
バラバラの個性を集めて、一つの作品ができるも特徴です。」
どのようにして、若い人に左官という仕事を定着させたのか?その秘密を伺いました。
「モデリングという技術のビデオを見せて教えています。
塗り方のお手本のビデオを見て、完全に同じように動けるように
練習していく訓練をしています。また、自分の姿をビデオに撮って
上手い人と見比べて自分で修正していくということもやっています。
今まで、左官の技術を若い人が覚えるキッカケが掴みにくく、
何を見て覚えていいか分かりませんでした。左官の入り口がわからなかったので、
モデリングという見本をつくって、この通り真似すればいいということを教えて、
現場では、自分で見て覚えるということをやっています。」
しかし、左官は師匠の仕事を「見て覚える」方法が当たり前。
この慣習を壊すのはハードルがあったともいいます?
「我々の業界は教えることがなかったので最初は社内でも抵抗がありました。
しかし、ちゃんと教えて現場に出ると、どんどん活躍できる若い子が
増えるようになりました。現場で塗ることができるのに1〜2年かかったのが、
今では3ヶ月〜半年で出来るようになりました。」
古い慣習を打ち破り、見事に左官業界を活性化させて原田さん。
来週は、女性の左官職人さんによる、左官業界のイノベーション!について伺います。
原田さんは、東京千駄木にある 左官職人の会社の三代目です。
原田左官は店舗、お店の内装外装の壁塗りを主軸とした業界でも異色の会社で、
さらに若い世代、特に女性の左官職人さんを積極的に育成・採用することでも
注目を集めています。
まずは、その業務内容について改めて伺いました。
「通常の左官の会社は、ビルやマンションなど、
大型の建物や一般の住宅に関わる左官がほとんどです。
うちの場合は、お店をつくることに関わる仕事が中心というのが珍しいです。
今だと、GINZA SIXなど、色んなお店の内装を塗りますが、
そのお店に合わせてカスタムメイドで人の手でつくります。
設計の方は左官のプロではないので、どんなことができるか分かりません。
なので、設計の方のアイデアを形にして現場で施工します。
東急プラザも30店舗ぐらいやっています。
Soup Stock Tokyoや、有名コーヒーチェーンや、アパレルなど、
意外と知られてませんが左官の壁が取り入れられています。」
さらに、社員の数、年齢層、なども業界では異色です。
「業界の平均年齢は、だいたい60歳を越えるぐらいと言われているんですが、
うちの平均年齢は34歳。社員数は49名ですが、現場に出る女性が9名。
業界でもかなり多いです。左官業は個人業が多いので、
会社になって50人くらいの集団というのも珍しいです。
バラバラの個性を集めて、一つの作品ができるも特徴です。」
どのようにして、若い人に左官という仕事を定着させたのか?その秘密を伺いました。
「モデリングという技術のビデオを見せて教えています。
塗り方のお手本のビデオを見て、完全に同じように動けるように
練習していく訓練をしています。また、自分の姿をビデオに撮って
上手い人と見比べて自分で修正していくということもやっています。
今まで、左官の技術を若い人が覚えるキッカケが掴みにくく、
何を見て覚えていいか分かりませんでした。左官の入り口がわからなかったので、
モデリングという見本をつくって、この通り真似すればいいということを教えて、
現場では、自分で見て覚えるということをやっています。」
しかし、左官は師匠の仕事を「見て覚える」方法が当たり前。
この慣習を壊すのはハードルがあったともいいます?
「我々の業界は教えることがなかったので最初は社内でも抵抗がありました。
しかし、ちゃんと教えて現場に出ると、どんどん活躍できる若い子が
増えるようになりました。現場で塗ることができるのに1〜2年かかったのが、
今では3ヶ月〜半年で出来るようになりました。」
古い慣習を打ち破り、見事に左官業界を活性化させて原田さん。
来週は、女性の左官職人さんによる、左官業界のイノベーション!について伺います。