2025.04.01
世界を面白いモノで埋め尽くす。
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社KEYCREW 代表取締役の中村慶彦さんです。
中村慶彦さんは大学を卒業後、大学を卒業後、2010年に三菱商事ロジスティクスに入社。2019年に退社し、KEYCREWを起業されています。
今週は主な事業内容について伺っていきます。物流に関するサービスを提供されているということなんですが、どうしてこの業界の仕事を始められたんでしょうか?
「元々物流業界で就職したというのがあって、その後にECが急激に伸びてきて、本当に誰でもEC事業を始められる時代になったんですけど、裏側の物流の部分といういうのがなかなか面倒くさくて、EC始めたんだけど気づいたら倉庫業務だけやってるみたいなお客さんがいて、そういった部分の解決をしていきたいなということでこういうサービス提供を始めたというところです。」
カスタマーサービス的なことも自分で全部請け負って、返品交換対応とかも全部しなきゃいけないというのは結構大変なんですよね。
「そういった中で大きい会社に就職して、大きい会社さんの物流やっていたときに見ていた品質とコストと、実際スタートアップの方がやられているコスト感にものすごい差があるというのを起業するときに知って、これを解決していきたいと思いました。」
まず「STOCKCREW」というサービスがあると伺ったんですが、これはどういったサービスなんですか?
「EC事業者さんがサイトの運営に集中するために一括で物を預けていただいて、我々の方で用意しているシステムの画面から物流をアプリのように使えるようなサービスを提供しています。」
具体的にどういった感じで物流とか在庫を管理しているんですか?
「自社でITを開発して、当然ITでの管理というところと、もう一つがロボットを導入していて、倉庫内にロボットが80台ほど走っていて、デジタルのピッキングを行ってということを効率化して管理していくということをやっています。」
そうなると気になるのが利用料金なんですが、ECサイト事業者としてここは抑えたいというふうに思ってる方が多いと思うんですが、どんな感じでしょうか?
「利用料金はまず固定費・初期費用が一切かからないという形でやっていて、物流始めると事業うまくいくかいかないかわかんないよねって悩んでるときに、最初に固定コストがかかると負担なので、金額を0円にして、変動費でお金をいただくようになっていて、ちょっと変動費もおそらく今業界で最安値に近いところになっているかなと思います。どうしても保管料だけかかってしまうんですけれども、固定で使ってもらうものにかかるお金みたいのは一切ありません。」
どのくらいの量からサービス利用できるとかそういったものはあるんですか?
「本当にもう一点からでもOKです。」
ご自身にメリットはありますか?
「元の何を解決したいかという話だと思っていて、小さい事業者さんが事業を立ち上げやすくなっていくというところを支援することが目的なので、それを実現するためにみたいな感じです。ただその儲けていないかというと、しっかりそこは事業化できていて、物流って一点を扱って一点だけ保管しますよではなく我々全ての標準化のオペレーションでやっているのでお客様からすると一点だけ預けてるんですけど、我々から見るとそれが数千点・数万点という管理の仕方をしています。」
もう一つ、「MARKETCREW」というサービスがあるそうなんですが、これはどういったサービスなんですか?
「これは今年サービスインするサービスなんですけれども、今のSTOCKCREWというそのサービスに集まった事業者さん同士の在庫のマッチングサービスの開発を今進めています。当然売れるもの売れないもの、販売力のある方・少ない方がいらっしゃる中で、売れる方に売れる在庫をどんどん繋いでいくという事業者間ネットワークを作りに行くというものです。今2000社の利用者さんにご利用いただいているので、これをどんどん増やしていくことで自分の商品を売ってくれる事業所さんをその数だけ獲得できると。」
実際にどういった感想が届いていますか?
「これは難しくてですね、物流の仕事はネガティブな意見もたくさんいただきます。物流ってできて当たり前、当然我々もそう思っていますし、一個でもミスするとなぜできないんだというふうになるビジネスなので、目指しているのは静かな意見をたくさん集めていく、褒められたいというよりは皆が気づかない、なんかいるよねあの人たちとなるのが理想かなと思っています。」
商品の管理もきっと大変だと思うんですが、KEYCREWではどんなアイディアで管理されていますか?
「多くのお客様の標準化のオペレーションの中で、そこにAIであったりロボットを投入することで、なるべく少人数で高効率で運営していくというところでコスト品質を確保していくということをやっています。」
倉庫は増やす予定はあるんですか?
「実は今日、4月1日に新しい倉庫を立ち上げておりまして、今までの3倍の規模感の場所を立ち上げました。」
物流に関してはドライバー不足とか、働き方2025年問題なんていうふうに言われた部分もありましたけども、物流における今の現状ってどう見ていらっしゃいますか?
「一番大事なのが、お客様が払えるお金って決まってると思っていて、同じ利益を作るのを何人減らせるかだと思っているんですね。うちで言うとロボットであったりAIを使って、同じ100万円生み出すのにも5人じゃなく1人でやれば当然給料上げることができたりとかというところで、売り上げを増やすというよりはどちらかというと収益性を高めて、そこに集まる人材を増やすということが一番の解決かなとは思っています。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「たくさんあるんですけど、一番は社会的な信用といいますか、倉庫業ってインフラのイメージがあるので、最初ベンチャーで始めたときってお前ら大丈夫なのかと、こう言われることがたくさんあった中で、徐々に積み上げてきた部分というのが、積み上げるのが一番大変でしたし、積み上げた後も今もとても大変です。」