ON AIR REPORT オンエアレポート

2月22日 ショパン2015 直前スペシャル①

15/04/27


2月最終週は、5月4日に東京オペラシティで開催する「入魂のショパン2015」に向けた直前スペシャル第1回をお送りしました。ショパン生誕200年の2010年に始めたゴールデンウィークのショパン・リサイタルも今年で6年目ということで、今年から4年間は、ショパンの生涯を「4つの時期」に分けて、その人生について、トークも交えながら、じっくりと作品をご紹介。2015年の今回は、神童の誕生から、本物の天才芸術家へと変貌をとげるまでの軌跡を全3回にわたって辿る内容となっています。

直前スペシャル①では、全3回のうち第1回の内容を昨年のライブ録音とともに詳しくご紹介しました。第1回は13時の開演の2部構成となっています。第1部では、少年時代の作品の中でも、比較的大きな規模の作品、計4曲を演奏。ショパン15歳の記念すべき「作品1」のロンドからはじめ、16歳での「マズルカ風ロンドop.5」が続きます。2作目のロンドまで、1年しか経っていないのですが、そこには格段の飛躍がみられます。14歳で書いたといわれる「スイスの少年による変奏曲 WN6」、17歳で書いた初めてのオーケストラ付き作品「ラ・チ・ダレム・ラ・マーノの主題による変奏曲op.2」と2曲の変奏曲が続きます。

第2部では、少年時代のショパンにとって最も重要で、かつ書かれた数も多い「ポロネーズ」を5曲、そして同じく早い時期から書き始められた「マズルカ」を6曲、さらに少し規模の大きい「ロンドWN15」を演奏。ショパンの最初のポロネーズは7歳で書かれたといわれていますが、その後10代までに9曲のポロネーズを遺しています。ポロネーズと同様、マズルカもポーランドの伝統的な民族舞踊に着想を得たものですが、ショパンの全作品の中でも、最も曲数が多いジャンルです。また最後に「ロンドWN15」と続き、第1部と合わせて計3曲のロンドが取り上げられます。少年時代から青年時代の作風の移り変わりを楽しめるのではないでしょうか。(番組スタッフY)


【オンエア楽曲】
♪M1 ショパン《ロンド ハ短調》op.1
♪M2 ショパン《マズルカ風ロンド ヘ長調 Op5》
♪M3 ショパン《マズルカ 変ロ長調 WN7》
♪M4 ショパン《ポロネーズ 変ト長調 WN35》
ピアノ(M1〜M4):横山幸雄