ON AIR REPORT オンエアレポート

1月11日 成人の日を記念して

15/04/23


日付も変わり、1月12日は「成人の日」。成人式を迎えられた皆様、おめでとうございます!
1月第2週目の放送は、「成人の日」を記念して、有名作曲家たちの二十歳の頃のエピソードや作品をご紹介しました。
まず一人目はショパンと同じく1810年生まれのドイツの作曲家、シューマン。二十歳の時に、ちょうど、記念すべき「作品1」を生み出しています。ここからシューマンの音楽家としての人生が本格的に始まります。一つの区切りの年だったといえるでしょう。
続いてご紹介したのは、シューマンの23歳年下で、シューマンによってその才能を認められた同じくドイツ出身の作曲家、ヨハネス・ブラームスです。ちょうど二十歳にあたる1853年秋から冬にかけて、《ピアノ・ソナタ第3番》をシューマンの住むデュッセルドルフで書き上げますが、ブラームスは満足せず、その後も改定を加え、特に終楽章には大きな変更を加えたと言われています。
そして三人目は、ブラームスのちょうど40歳年下になりますが、ロシアの作曲家、ラフマニノフをご紹介しました。すでに18歳で《ピアノ協奏曲第1番》を完成させていたラフマニノフですが、その後モスクワ音楽院を卒業し、二十歳の頃に書き上げたのが本作です。
今回ご紹介した曲の作品番号をみると、シューマンは作品1、ブラームスは作品5、そしてラフマニノフは作品3、ということで、いずれも作曲家として駆け出しの頃、デビューしたての若々しい作品となりましたが、それぞれの成熟期の作品と比べて、いかがでしたか? (番組スタッフY)

【オンエア楽曲】
♪M1 シューマン《アベッグ変奏曲》
ピアノ:ラン・ラン
♪M2 ブラームス《ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 》より第1楽章
ピアノ:マレイ・ペライア
♪M3 ラフマニノフ《前奏曲 嬰ハ短調 Op3-2》
ピアノ:ウラディミール・アシュケナージ