ON AIR REPORT オンエアレポート

11月2日 日本歌曲の世界

14/12/31


日付も変わり11月3日は「文化の日」。文化勲章の授賞式が行われますが、戦後の日本の音楽界を牽引した代表的な作曲家、山田耕筰も1956年に授賞しています。山田耕筰といえば《この道》《待ちぼうけ》《ペチカ》などの日本歌曲でとりわけ有名ですが、交響曲、管弦楽、オペラ、室内楽、ピアノ曲、全国の校歌も多数遺しています。また日本初の管弦楽団をつくるなど、積極的に我が国における西洋音楽の普及に尽力しました。
 山田耕筰の代表的な歌曲を2曲、そして成田為三の《浜辺の歌》、そして最後は西洋の歌曲の作曲家として名高いシューベルトの《美しき水車小屋の娘》を日本語訳したものをご紹介しました。僕もピアノ伴奏する機会も多い作品ですが、やはり日本人にとって日本語の歌詞をもつ歌曲は親しみもありますし、西洋の歌曲とはまた違った魅力があるように感じます。いかがでしたか?

【オンエア楽曲】
♪M1 山田耕筰《からたちの花》
 ソプラノ:森 麻季、ピアノ:山岸茂人
♪M2 山田耕筰《この道》
 ソプラノ:松本美和子、ピアノ:三浦洋一
♪M3成田為三《浜辺の歌》
 ソプラノ:森 麻季、ピアノ:山岸茂人
♪M4 シューベルト(訳詞 松本隆)《美しき水車小屋の娘》より<放浪>
 テノール:福井敬、ピアノ:横山幸雄